怒られた


「馬鹿かお前は」

帰って来て、報告をすると鬼道に呆れられた目で見られて怒られた。なんで私が。悪いのは円堂だよね、私じゃないよね。

隣にいる風丸は風丸で哀れんだ目で私を見てくる。え、別に私可哀想な子とかじゃないし。

「進展なしか」
「まー、そうなるかな?」
「馬鹿だなお前は」

あ、今度は馬鹿って断定された。酷いよパパン!

「でもいい感じじゃないか!」
「…そう?」
「あともう一息だな!」

頑張れよ、と言われて私は素直に頷く。ここまで来たらもう前に進む方がいいと思うから。

「私、今から豪炎寺の所に行ってくるね!」
「ああ!」

ママンに送り出されて柔軟体操中であろう豪炎寺の所に向かう。

あ、やっぱり体操やってる。

「…豪炎寺」
「河野か?」
「ちょっと話があるんだけど」
「…俺もある」

さあ、前に進みます。




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