季節なんか知りません


荷物を部屋に置いた私達は広間に集まった。

「夏だ!海だ!」
「待て、河野」
「なんだよー」
「今の季節は何だと思っている」
「知らないの、鬼道。二次元に季節はないんだよ、いつ読んでるかなんて分からないんだから」
「少なくとも、今書いてる時点では冬になりかけてる所だ」
「ちょっと待て、お前達」
「…なんだ、風丸」
「二次元だの書いてるだの読んでるだのは禁止用語だ!」
「やだな、風丸。なんの事?」

私、覚えてないっと言えば風丸に叩かれる。最近私の扱い酷いよね。叩かれる事多いよね。私、ヒロインだよ?

「まー、いいや。マックスー、海行こう!水着に着替えて!」
「うん」
「真衣さんっ僕も行きます!」
「少林寺も行こうねー」
「真衣先輩、水着持って来てるでやんスか?」
「当たり前じゃない!皆も持ってるくせにー」
「河野が連絡網で水着持ってくるように回しただろう」
「やだなっ、豪炎寺☆皆が泳ぐ為に持参したに決まってるじゃん!」

海がある、と聞いていたから水着の用意に抜かりはない。浮き輪も持ってる。泳げるけどね。

各自部屋に戻って着替えを始める。

「…て、ちょっと待て河野」
「なーに、豪炎寺」
「お前は俺達がいる前で着替えるつもりか」
「そーだよ?」
「少しは恥じらいを持て」
「うん?」
「真衣ちゃん、私と別室に着替えに行こう!」

秋ちゃんに連れられて夏美の部屋に行く。すると、私達がドアをノックする前に鬼道と風丸が出てきた。

「どーしたの?」
「俺達は豪炎寺達の部屋で着替えるからお前はこの部屋を使え」
「うん、ありがとー」

鬼道達が豪炎寺達の部屋に入るのを見てから私も夏美達の部屋に入る。

「ハローハロー」
「あ、真衣さん!!」
「着替えさせてねー」

そう言って着替え始める。

「秋ちゃんのはオレンジなんだー可愛いね!」
「ありがとう!」

秋ちゃんの水着はオレンジの2ピースの水着でカジュアル。

夏美はやっぱり、というか何というか、ピンクのレースがついたワンピース型。

春奈ちゃんは水色の2ピースにデニムのショーパン付きでやっぱりカジュアル。

3人とも可愛い。

で、私はというと。

黄色の2ピースで、上はビキニタイプで下には青デニムのショーパン付き。

昨日、豪炎寺に無理矢理…お願いして一緒に買いに言った。

だって水着買うなんて久しぶりだから、他の人の意見が欲しかったんだもん。

秋ちゃん達女の子は準備で忙しそうだったからね。


4人とも仕度が終わりそれぞれパーカーを羽織って男達がいる所へ向かう。

久しぶりの




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