恋ばなききましょ!


前回は私と秋ちゃんの女の子の恋ばな。だから、今回は男子のを盗み聞き…じゃなくて、聞きに来ました!

場所は部室、私は窓から中にいる円堂達の会話を聞いてます。

ちゃんと恋ばなするかって?

大丈ー夫、ちゃんとサクラを用意してるからねっ!

「なー、皆は好きな人いる?」
「んだよ急に、一之瀬」
「んー、なんとなく?」

そう!笑顔の素敵な旧友、一之瀬!

頑張ってよ、一之瀬!

「いる人ー。あ、円堂のは聞かなくても分かるから」
「な、なんだよ!分かるって!」
「や、態度見てれば分かるし。他の皆も知ってると思うよ」

うんうん、円堂は分かりやすい。
秋ちゃんだもんね。

「じゃ、鬼道はー?」
「は、」
「春奈って答えるの無し」
「………」

流石、シスコンだね。

「恋愛として、というならばいない」
「ふーん、真衣は?」
「あれは、保護者としてだ」
「あー、なるほど」

何がなるほどだ、何が!
保護者って何!?

「じゃ、風丸もか?」
「そうだな、河野はほっとけない子供って感じだな」

…私、そんなにガキ!?

「真衣さんは子供って感じじゃないですよ!」

おっ!少林寺!

「真衣さんはお姉さんみたいですよっ!」

…うん、そうだね。
てか、何で会話が私中心なの?
一之瀬ー、おーい。

「じゃ、マックスー」
「僕と真衣は兄妹みたいな感じかな。双子とかの」

あ、分かる分かる。でも、さりげなくマックスが兄というのは却下。

「…豪炎寺、は?」

「…俺か?」

ちょ…なんで2人して間を取った話してるのよ!

「俺は、…河野の保護者だと思った事も兄妹とかとも思った事ないな、」
「え…、」

豪炎寺の言葉にシーン、とする。
それって、

「なんだ?皆、話は終わりか?なら練習するぞー!」

ちょっと円堂!空気読め!

「そうだな、練習ッスか!」

染岡まで!

それから、皆はぞろぞろと部室から出てくし。

最後に出てきた一之瀬が私の方をみて、得意のウインク。

後は私次第、と言いたいのだろうけど。

私は暫くこのままがいいんだけどな。




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