プロローグ


悲劇は突然やって来る。
そんなのは昔から決まっていて。

私の目の前には深刻そうに頭を下げる両親の姿がある。

「真衣、すまない…」
「へ!?」
「実はな…」


そう言って両親が話し出した内容は、日本へ転勤の話だった。ここはアメリカ。

1ヶ月後には私も一緒に引越し。

勿論、学校も転校だ。


「ええええええ!?」


私の新しい生活開幕の予感です。

「日本のどこ?」
「稲妻町っていう所だ」
「ふーん、」


稲妻町ってFFの優勝校があるんだっけ。試合とかは見たことないけど、知り合いが教えてくれたんだよなあ。確か…雷門中?

「雷門中?」
「…ああ」

雷門中、かあ…




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