チームメイト


夕方、合同練習を終えて着替えも終え、帝国とお別れ。

「真衣さんっ!!」
「成神くん、」
「帝国は楽しかったッスか?」
「うん、可愛い子いっぱいいたしね」
「なら、帝国に編入して来ちゃえば良くないッスか」
「え…」

笑顔で私の腕を掴む成神くん。そこに反論したのは予想外の人達。

「やめとけ、成神」
「河野は駄目だ」
「河野は雷門だからな」

上から順に鬼道、豪炎寺、風丸。

…もしかして私、愛されてる?

「鬼道さんまでっ!」
「成神、河野をやるのには俺らには何の問題もない」

…ん?あれ、

「河野が帝国に行って迷惑するのは間違いなくお前らだ」

あれ、あれれ?

「河野は何処でも寝るし、寝たら誰かが運ばなきゃいけないし、赤子のようにぐずるし」

何を言うの!?

「「「お前らじゃ絶対に手に負える奴じゃないんだ、河野は」」」
「ちょっと、酷くない!?」
「酷くないだろ」
「少しは考えろ」
「自分の胸に聞いてみろよ」

え、ちょっと風丸!?貴方キャラ違うんですけど!

「さっくーん!鬼道達がいじめるんだけど!」
「どう聞いてもお前が迷惑かけてるんだろ」
「佐久間まで!?」

もういいっ!

私は雷門のチームなんだから!


「ばいばーい、帝国の皆!」


雷門が1番




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