怒られる


確か鬼道達は6番の筈だ。
私達が3番だから、4番と5番の人達を抜かして来た事になる。

「ああ、5番だった半田と染岡は俺達が少し…声をかけたら逃げ出してしまってな」
「で、4番だった一之瀬と土門は普通に怖がってて面白くなかったから血だらけの女の人が追いかけてるよ〜」

鬼道の少し、という言葉とマックスの笑顔の台詞に私は豪炎寺の手をキツく握る。

ごめんね、半田、染岡、土門、一之瀬。コイツらに協力して貰った私が悪かった。

「1番の風丸と少林寺、2番の春奈と木野はゴールしたと連絡が入った」
「んー、そっか。じゃ私達も急ごう!で、バッチリ皆の映像見なくちゃ!」

そう言って4人で風丸達が待っている所まで急いだ。
途中、まだ私達より後ろにいる人達の悲鳴が何度か聞こえたけど気にしない処か、かえって皆で爆笑してしまった。

「おかえりなさいませ、有人様」

決めていたゴールまで行くと鬼道家の執事がいた。

その後ろにいる風丸達を見ると既にネタばらしはされたのだろう。

「河野、」
「風丸…ごめんね」
「ま、そんな事だろうと思って少林寺と早めに進んだんだ」
「そーですよ!怖かったんですけど、風丸さんがいたから!」
「うん、ごめんね少林寺。…抱き着いていい?」
「どーしてそうなるんですか!」

だって可愛いから、と抱きつけばマックスが僕もー、と抱き着いてくる。

ヤバい、可愛いのが2匹だ。

「河野、いい加減他の奴等が来るぞ」
「うん、豪炎寺。豪炎寺も抱っこする?遠慮はいらないよ?」
「そう言う間に抱き着くな」
「鬼道、嫉妬?」
「する訳ないだろう」
「もー、照れ屋さんっ!」
「河野、そんなにマネージャーの仕事を増やされたいか」
「ごめんなさい!鬼道様!」

と、わいわい皆が(主に真衣が)やっている間に土門と一之瀬が来た。

それから、影野、夏美、壁山、目金、半田と染岡の到着。

ネタバレをすると夏美を中心に怒られました…。

ごめんね、皆。

楽しかったからまたやるかもしれないけど。

そう言うと更に怒られたのは言うまでもない。




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