「じろー」 そう呟いたのは何故かヘアーアイロン(ていうやつだよな)を手に持っている俺の幼なじみ。ちなみに此処は部室でヘアーアイロンなんてのがあるのは不自然だ。 「どうした」 「じろーの髪きれいねー」 半分呂律が危うくなっていてまるで酔っ払っているみたいだしはたまた小さな子供のようなこいつ。 「真っ直ぐでくるくるしないのー」 「元からだって知ってるだろ」 「うん、知ってるよー」 だけどずるいからくるくるするね、と笑ってヘアーアイロンで俺の髪を掴み始めた。 それから数十分後、鏡を渡された俺は悲鳴をあげた。 「か、髪が…!」 「綺麗でしょー」 「俺の、髪が…」 「ペンギンたちも喜ぶよ」 「…そうか?」 「うんっ!」 「なら、いいか」 良くないのは分かっているが、まあ仕方ないか。 ストレートだった髪は女みたいにふわふわくるくるな髪に変身を遂げた。そんな俺を待っているのは、部活… はあ、…。 * * * * 名前変換が無かった(笑) 2010.03.09 [*前] | [次#] : |