「うぃーうぃっしゅゆあめりくりすますっ」
「……なにを」
「うぃーうぃっしゅゆあめりくりすますっ!」

部活終了後、つい先日恋人という関係になった(筈の)みょうじなまえと帰宅中である。そして苗字は全て平仮名でクリスマスソングを歌い出した。ちなみにクリスマスまでは後半月もありまだ本格的なクリスマス準備はどの家でも店でもやっておらず、かろうじて某チョコレートのCMがやってるくらいか。

「鬼道さんっ!」
「なんだ、」
「めりーくすります!あ、間違えた、くりすます!」

いや、なんかもう何処を突っ込めばいいのか。まず、せめてカタカナにしろ。くすりますとはなんだ、クリスマスを間違える奴なんか初めて知ったぞ。それから何故メリークリスマスなのか。再度言うがまだクリスマスまで半月ある。

「みょうじ、クリスマスまではまだ…」
「知ってます!知ってますけど、言いたかったんです!」
「何故」
「だって、」
「だって?」
「鬼道さんに1番にメリークリスマスって言うのは私が良かったんです!」

赤くなってうつ向きつつ言うみょうじを見て、今度はちゃんとメリークリスマスと発音したな、なんて間抜けな感想を浮かべ直ぐに打ち消した。


(天然な発言には)
(責任を持って欲しい)


End..

* * * *
gdgdしか書けません。

2009.12.10

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