「修也の、」
「なんだ…」
「ばかーっ!」
「…は、」

夕方、ジェネシスとの試合が終わって一番に豪炎寺にかけられた言葉は“ばか”。しかも愛しの彼女から。

「ばかばかばかばかっ!」
「や、えと…なまえ?」
「修也がそんな人だと思わなかった!最低!鬼蓄!」
「………」

せっかく勝った試合の後に何故そんな事を言われなければならないのか。

「しゅっ‥やのば、かァ…」
「…なまえ、落ち着け」
「…ひっく」
「なんでそんな事を言うんだ」

宥めながらもなまえに尋ねる豪炎寺を見守る周り。なまえは泣きじゃくりながらも豪炎寺のユニフォームを掴む。

「吹雪くん可哀想でしょ‥」
「…僕?」

意外な名前が出てきて呼ばれた本人も周りも驚く。

「なんで吹雪くんにあんな事するの?ジャッジスルーなんかよりよっぽども痛いじゃん!」

ああ、と皆が頷いた。豪炎寺は試合中に吹雪をボールで吹っ飛ばした。その事を言ってるのだろう。

「や、なまえちゃんあれは僕が悪かったから…」
「吹雪くんは悪くない!修也があんな事する必要は無かったでしょ!」
「で、でも‥」
「もう修也と別れてやる!」

「「え、」」


それから、暫く雷門イレブン総出でなまえを説得したらしい。

(誤解だ!)(なにがよ)

End..?




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