ピピピピッ 午前6時30分、起きる時間を知らせる目覚まし時計が鳴る。 「んー、うるさ…」 鳴り続ける目覚まし時計を手探りで探して、アラームを止めようとする、が。 「はい、なまえ。止めたぞ」 「あ、ありがとう…」 うん、止めてくれたのか、お母さんありがとう。 …ん?お母さん? 「なまえ、起きないと遅刻するぞ☆てか、起きないとペンギンと一緒に襲おうか」 …ペンギン?襲う? 「…さ、佐久間?」 「おはよう、なまえ」 そう、今私の目の前にいるのはお母さんじゃなくて。 何故かクラスメートの佐久間次郎。 「なんでいるの?」 私の家すら知らない筈なのに。 「なんで…って、なまえに1番におはようって言いたかったからに決まってるだろ」 「…どうやって家を知ったのさ」 「昨日、なまえが帰るのを後ろから見守っていたから」 それ、ストーカーだよね。 「…もう来ないでね。ちなみに足元にいるペンギン達を連れて帰って」 「ペンギン達じゃない!ぺん太とペンペンとぺんみだ!」 「ぺんみ…って辺見みたい」 「アイツなんかと一緒にするな」 …て、違う。流されるな、私。 「ストーカーって言うんだよ」 「なにが?」 なにが、なにがって言いましたよこの人。何が鬼道が去った後の帝国の人気投票上位組だよ。何がペンギン王子だよ。こいつはただの変態だよ。 とりあえずこいつは無視して用意しないと学校遅刻だわ。 「佐久間、着替えるから出てって」 「あ、そうだなまえ!」 「…聞いてる?」 「あのな!」 そう言って私の話をフルシカトした佐久間が笑顔で言った言葉を聞いて、私は佐久間を殴りました。 おはようのキスをしよう、なまえ! (鬼道、お願いだから今すぐ帝国に帰ってきて!)(何故だ)(佐久間に襲われるぅう)(…またか) End.. * * * * 佐久間も辺見も大好き。 2009.11.21 [*前] | [次#] : |