慣れてきました

 俺には1個上の兄がいて兄の名前はシリウスというそうだ。シリウス・ブラック…うん完全にハリポタだね! しかもハリーの名付け親でハリーの父、ジェームズの親友というとても重要な役柄だ。そんな兄を持つ俺レギュラスはハリーがヴォル様を倒す上で絶対に欠かせないキャラである。ブラック家に厳しく育てられ闇の陣営に入ったわいいけど結局ヴォル様を裏切り早死になんて、おいおいおいふざけんなよ! 俺は早死になんて絶対に嫌だからな。闇の時代真っ盛りのハリポタ世界に生まれといていうことじゃないけど俺は平和に生きたいんだ。きりっ。
 前世の俺はゲームやアニメが好きな所謂オタクってやつだったんだけど小説とか映画も好きだったわけで、もちろん話題になっていたハリポタのことは知っていた。寧ろ知って映画を見て原作を読みはじめたくらい好きになっていた。よく赤坂とDVDを何度も見てハリポタ談義したなあ。だからハリポタのことはしっかり覚えてるつもりだ。しかし今はハリーの生きていた時代とは違う。この時代のことなんてリーマスやシリウスの思い出話とかハリーが覗いたスネイプの過去の話くらいしかしらない。
 うーん、とどうすれば上手く生きれるんだろうとしばらくは悩んだ。けど俺は俺なんだしハリポタなんて関係なく俺のしたい通りにしようと思う。極端に言えばもし俺のせいでヴォルデモートが死なずハリーが死んでも俺のしったこっちゃないということだ。俺はレギュラスだけどレギュラスじゃない。したいようにやってやる。

 ま、真面目な話はここまでにして今世のことを話そうと思う。俺の名前はレギュラス。1つ上の兄シリウスがいる。父の名前はオリオン。どうやらブラック家は代々星から名前を貰ってるらしい。ご先祖様はロマンチスト揃いなのか? 星の名前なんてブサイクな俺には痛いだけだ! と思ったけど今回の俺はブサイクじゃないらしい。おっと言い忘れてたが俺はナルシストじゃないぞ! しかし自分で言うのも難だけど、今回の俺はイケメンである。大事なことなのでもう一度言おう。俺はナルシストじゃない!
だって両親を見てみろよ。父さんはキリッとした男らしい眉に外人らしい高い鼻。長髪気味のグレーの髪に濃い綺麗な灰色の瞳!俺の父さんはイケメンである。母さんは長い睫毛に薄い唇、雪のように白い肌が輝かしいぜ! どう見ても2人の子供がいるとは思えない二人の子供なんだ。自分の将来が楽しみである……いやだからナルシストじゃないって。

「レギュ、これやろ!」

 ぼーとソファーに座り考えていた俺にシリウスが持ってきたのは父さんから貰った子供向けの大きなピースのパズルだ。たくさんあるパズルの中からシリウスはいつも犬の描かれたパズルをもってくる。やっぱりシリウスは犬が好きだったのか。だからアメーガスも犬なのかな。

「兄さんは犬がすきなんだねー」
「うん! 犬かわいい」


 犬の描かれたパズルのパッケージを胸に抱き無邪気に笑うシリウスに胸がキュンとした。――かわいいのはお前の方だよ! パズルがわからなくなるとシリウスはいつも俺を頼ってくる。灰色の瞳をうるうるさせ子犬のような顔で見られるとついつい手助けしてしまう。仕方ないんだけど弟の俺の方が遊んでやってるって感じだ。
4歳の兄と、体は3歳、精神年齢21歳の俺。やっぱり精神年齢が俺の方が上だからどうしてもシリウスを兄と見れない。俺は基本的に小さい子は嫌いな方なのだかシリウスと遊んでいたら段々慣れてきてしまった。今ではシリウスがかわいくて仕方ないくらいだ。目に入れたって痛くないぞ! 寧ろ食べちゃいたいくらいだ……俺はショタコンじゃない!








彼の場所











この世界もなれてくるといいものだ。

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