おぎゃーと生まれて18年。短い時間だったけれどそりゃそれなりにいろんなことがあったさ。中学であの子に振られてもう恋なんてしない! なんていって高校では俺の人間関係は赤坂と友情を育むことだけだった。あの頃は本当に赤坂がいれば彼女なんていらない! と思っていたなあ。いや変な意味じゃないぞ。でも今思うとすごく後悔している。もっと青春時代を楽しめばよかった。人生まだまだこれからさ、なーんて思っていたのに、まさか18年目で死ぬことになるなんて。早過ぎるぜ。
そんなこんなで18年目で人間を終わらせてしまった俺だがなぜか今いきている。確かに死んだはずなのにと最初は戸惑ったけれど動きにくい体や思うように動かない口、自分の体の異変を知り俺は自分が生まれ変わったことを理解した。転生なんてあるものなのか。まあ生まれ変わったら何になりたい? なんて質問があるくらいだから人間は死んだら生まれ変わるのかな? くらいには俺も思っていたさ。しかし記憶付きで転生できるものなのか? 俺と同い年の子供もみんな実は中身は大人なのか? みんなこどもの皮を被った大人なのかもしれない。なんて思ってみたりもしてみたけれどよく考えれば前世生きている時俺は前世(今でいう前々世か?ややこしい)の記憶なんて持ってなかったしきっと今の俺が異端なのだろう。確かに最初は戸惑ったけれど前世の記憶があり精神が育っているなんていいチートだろう。俺はありがたくそのチートをいかそうと思う。
そんな感じで今の俺を受け止めて3年たった。遅いだろと言われるかもしれないが3年たって気づいたことが2つある。まず一つめはここは前世の世界とは違う世界ということだ。いや別に、
「そんな世界は間違っている!だから、俺が直してやるんだッ!くらえ!エターナルフォースブリザード!」
的なことではないからな。さすがに3歳児にして厨二病を患うのはまだ早いだろう。
何故世界が違うなんてイタイことを思ったかというと、いろんな違いはあるのだが特に大きな違いをあげるとしたら、この世界には魔法が存在するということだ。初めて魔法を見た時はそれなんてRPG? ドラクエ? FF? サリーちゃん?と思った。掃除をする時も魔法。紅茶を入れるのにも魔法。ご飯を作るのも魔法。俺の知ってるRPGは攻撃系とか回復系とかそんなんしかなかったけど、この世界は日常生活にも役立つ魔法があるらしい。便利すぎる。
そしてもう一つはここはただの異世界じゃないってことだ。いい忘れていたが俺の今度の名前はレギュラスという。家名はブラック。まさかの外人でびっくりしたぜ。だがそれ以前にもっとびっくりすることがある。レギュラス・ブラック…どこかで聞いたことあるんですけど。
ハリポタ?
どうやら生きてる
いやいやしかもブラックって…闇側かい!
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