宮地と勉強



*宮地さんが恋人設定







がりがりがり。


ひたすら問題を解く。
テスト前なため頭の良い宮地に勉強を教えて貰っているのだが、始めてから大分時間が経っている。
元々勉強があまり好きではない名前はダレ始めていた。



『清志ー。』

「んー?」

『疲れたー、休憩しよーぜー。』

「もうちょっとしてからなー。」



よっぽど集中しているのか、こちらを少しも見ず言われた。
さっきからこんな調子であしらわれ続けている。

名前はそれが気に食わないのか暫くむすっとしていたが、何か思いついたような顔をしたあとニヤリと笑った。




『清志ー、清志清志清志ー!』

「何だようるせーな、黙ってやれや。」

『頑張ったらご褒美くれよ。』

「おー、やるやる。やるから黙ってろ。」



やはりこちらを見ず言う。
名前はまたニヤッと笑うと、自分も問題を解くため視線を下に落とした。









暫く時間がたった後、宮地が顔を上げ、ふうっと息を吐いた。
どうやら、一段落したようだ。




『終わった?』

「あぁ、大体な。」

『じゃあご褒美!!』

「は?」


やはりちゃんと聞いてなかったらしい。



『頑張ったらご褒美くれるって言っただろ。』

「あー、言ったかそんな事。」

『言いましたー。』



少しむすりとした名前を見て宮地が言う。



「なにがいいんだよ。」



どーせジュースとかお菓子だろ。
明らかに顔にそう出ている。
それに少し腹がたったが、名前はニヤニヤしながら言った。



『チュー。』

「は?」

『チューしてよ、チュー。』


ほれほれ、と自分の顔を指で指しながら言う。
暫くそれを見た後、宮地の顔が赤く染まり出した。



「なんでそんな事しなきゃなんねーんだよ!!」

『してくれるって言ったじゃん。』

「ご褒美やるっつっただけだろ!」

『えぇっ!』



それだけを楽しみに頑張ったのに、と名前が項垂れる。
宮地はそれを見た後、はぁっ、と溜息をついた。



「おい、顔上げろ。」

『なんだ........よ』



頬に柔らかい感触。
横を見ると、すぐそこに宮地の顔があった。



『そこは口にチューしてよ!!』

「文句いってんじゃねーよ!刺すぞ!」



そう言った宮地の顔は真っ赤である。
ぐぬぬ、可愛いやつめ。



『しゃーない、照れ屋な清志ちゃんだしな。今回はこれで許してやろう。』




ニヤニヤと笑った後、今度は自分からキスをする。
さらに赤くなって怒る宮地を見ながら、今度から勉強はご褒美制度にするか、と笑うのだった。









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勉強の息抜きに。

宮地さんきゃわわ。





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