赤司と膝抱っこ
*帝光生徒で、キセキの一つ上。赤司君の幼馴染設定です。
教室にて。
目の前には練習メニューを書いている赤司が居る。
廊下でさっき会い、一緒に帰らないかと誘ったのだ。
しかし、練習メニューがなんちゃらあるらしく後ちょっと時間がかかるとか。それで待っていることにした。
改めて赤司をじっと見る。うーんイケメン。
暫く観察していると、赤司が顔を上げた。
「そんなに見られると集中出来ないのだが。」
『暇なんだもの。』
「待っていると言ったのは名前だろう。」
なんなら帰ってもいいぞと言われ、
首を振る。
『やだね、今日は征十郎と帰るって決めたからな。』
「何だそれは。」
呆れたように見られる。酷いな。
赤司がまたなにやら書き始める。
うーん、暇だ。
ふと思いつき、立ちあがる。
赤司は不思議そうにこっちを見ている。可愛い。
赤司の後ろに回り、立たせる。
「おい、なにを.......」
俺が椅子に座り赤司を膝に乗せた。
『ふはは、膝抱っこだ!』
「馬鹿か。」
赤司はまた書き始める。許してくれるのが優しいよね。
暇なので赤司の背中に顔を押しつけ、匂いを嗅ぐ。うは、いい匂い。
すんすんと嗅いでいると、赤司様からお声が掛かる。
「おい、嗅ぐな。」
『いい匂いさせてる征十郎が悪いんだよ。』
赤司はため息をつくと、立ち上がった。
「帰るぞ、終わった。」
『えぇー。』
荷物をまとめると赤司はさっさと出て行こうとしている。ちょ、早い。
慌てて自分の荷物を取ると、赤司がくすりと笑った。
「そんなに慌てなくても、置いていかないぞ。」
待ってもらった意味がないだろう、と赤司は笑っている。くそう、イケメンめ。
『赤司様をお待たせする訳にはいけませんから。』
負けじとにっこりと笑い返す。
出来るだけ綺麗に。
赤司はそれを見ると満足そうに笑い、
「なら早く帰るぞ。今日は湯豆腐が食べたい。」
どうやら俺が飯を作ることになっているらしい。
『豆腐無いからスーパー寄りますよ。』
「かまわん、早く行くぞ。」
さっさと歩き出す赤司を見ながら、こりゃあ美味しいの作らないとな。と思った。
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初キセキィ!!
赤司様です。
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