宮地とコンビニ



冬になると中華まんが食べたくなる。
いつ食べても美味しいのだが、寒い中食べるとより美味しいのだ。


『うーん.....』

苗字は悩んでいた。レジの中華まんの前で。

『(どっちにしよう.....)』

あんまんにすべきか、肉まんにすべきか。

今日の気温はとても低くとても寒い。何か暖かいものでも、と思いコンビニによった。
中華まんが食べたくなったので買おうとしたのだが、どちらにしようか決められなくなったのだ。
いっそのこと両方買おうとしたのだが、生憎夕飯前のため2つも食べたら夕飯がはいらないだろう。
そう思い、悩み始めてはや五分ほど。
コンビニ店員のお兄さんも苦笑い気味だ。

「何やってんだよ。」

声をかけられて振り向く。

『宮地、久しぶりだなー。』

「おう......じゃなくて、何やってんだよ。店員困ってんだろうが。」

『肉まんかアンマンか決められないんだよね。』

それを聞くと宮地は呆れたようにため息をついた後、どっちも下さい。と言った。

『ちょ、待ってくれ宮地!夕飯前だからふたつも食べれないんだよ。』

「いいから黙ってろ。」

『へい.........』

結局2つ購入し、店を出る。
宮地は肉まんとアンマンを取り出すと、2つに割り苗字に渡した。

「こーすりゃいいだろ。」

『おぉ!宮地頭いいな。つーか、お金返すよ!』

苗字が鞄から財布を出そうとすると、宮地はそれを手で制止した。

「いい。」

『でも悪いか......』

「お前が次奢ってくれりゃいいだろ。」

『!』

そう言った宮地の頬は少し赤く染まっている。苗字はガバッと抱きついた。

『宮地ありがとう!大好きだ!』

「な!?離せ!轢くぞ!!」

『次は宮地の好きなもんはんぶんこしよう!』

「聞けや!」


宮地の肩にぐりぐりと顔を押し付けながらツンデレなんだから、と思うのだった。






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口調おかしい.....!
宮地先輩も大好きです!




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