三つ目

学校に着き、黒子と別れる。

どうやら彼とはクラスが別なようだ。

黒子と話して分かったことを整理すると

自分は今、三年になったばかりで、帰宅部であることと

恋人がいるということ。

黒子は赤司くん、と呼んでいた。

同性らしい。少し驚いたが、特に何も思わなかった。
向こうでも女は苦手だったし。
まぁ男が好きな訳では無かったが。

なにやらその赤司とやらが体力をつけさせるために俺とランニングをしろと命令したらしい。

一体どんな人物なのか。

悶々と考えながら教室に向かっていると、肩に手を置かれた。
振り返るとそこには色黒な男がいた。

じっと見つめると色々分かる。
なんだか、これにも慣れてきた。

名前は青峰大輝。

黒子と同じバスケ部で、レギュラー。
運動神経はいいが、頭は悪いようだ。


俺がじっと見つめていたので不審に思ったのか、青峰が声を掛けてきた。


「どうした、気分でも悪いのか?」

『いや、ボーッとしてたわ。悪い悪い。』


へらりと笑いながら言葉を返すと青峰が言った。


「ならいいけどよ、なんかあったらすぐ言えよ。じゃねぇと俺が赤司に殺される。」


どうやら俺の恋人はかなり心配性みたいだ。
そう思っていると、青峰が言った。


「教室行こうぜ、チャイムなんぞ。」


彼とは同じクラスらしい。
さっさと歩き出した彼の後を慌て追った。






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