チルコさま7 | ナノ


姿は随分大人びたのに、中身はやっぱり変わらないんだなと思った。

ふと、真宵ちゃんがぼくを見上げて言った。
「ね、なるほどくん、久しぶりにちゅーして。」
「え!」
いきなり言われて、ぼくは少し戸惑ってしまった。
「なんでそういうコトを公園にいた時に言わないんだよ!」
「だってあの時は思いつかなかったんだもん!」
真宵ちゃんはまた頬を膨らませる。
「……帰ったらね。」
ぼくがそう言うと、彼女はころっと表情を変えて笑った。
そんな彼女を見て、やっぱりぼくはこの子と離れられないんだなぁと思うのだった。



fin.





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