一度イったばかりのふわふわとした意識の中、再度蕩けきった股間を貫かれた。緩んだ嬌声を上げたのも束の間、一回目とは明らかに違う生々しいとも言える感触にハッとする。 「あ、ぁ、あなた、まさか……っ」 震える声で、亜梨子が大助を見やった。 中に入っている少年の陰茎が、ピクリと震えたことすらハッキリとわかる。粘膜同士が直接触れ合い、火傷でもしてしまいそうな熱が伝わっていた。 足元には、先ほど大助が出した白濁液で汚れた薄ピンク色の避妊具が捨てられている。 わかりやすい事後の残骸を見て、亜梨子は黒い瞳いっぱいに涙を溜め、「あ、あ、うそ、うそ」とはくはく口を動かして縋るような視線を大助に向けた。 「ぁああ……も、もしかして……あ、あひっ……そのまま、ぃっ、入れちゃってるの……っ? んゃっ……あっ、ね、ねぇっ。あぁっ、ひぃっ……いやっ、いやぁ……大助ぇ!」 「やっぱりゴムない方が気持ち良さそうだな。俺も……んっ、生でお前の中を堪能してみたかったし」 「……ひゃぁっ! え、抉らないで……うそ、嘘でしょう……ひっ、避妊しないと、赤ちゃんできちゃうって、が、学校でも……ふああ、お、教わっ……んあっああっぁ」 身体の奥から染み渡ってくる快楽を心から堪能しているといった顔で、大助が笑う。 亜梨子もまた、彼と同じ色を顔に浮かべている。しかし、こちらは幸せ一色というわけではなく、抗い難い悦楽の中に恐れと不安が入り交じった表情をしていたが。 それもそうだろう。今の大助は、亜梨子に許可も取らずに生のまま性行為に及んでいるのだから。 初潮を迎えている女の子にそうすることがどんな危険性を伴うかなど、もちろん正しく理解している。その上でやっているのだ。 震えの止まらない亜梨子の太ももを千切れてしまいそうなまでに開かせ、肌を合わせた。付け根と大陰口が密着し、ぬちょぬちょと擦り合わせては愛液を床へと垂らす。 間に何も挟むことなく体温を伝え合う。 敏感になった亜梨子の中がきゅうきゅうと大助を締め付け、普段よりも更に強い圧迫でお互いの快楽を引き出していた。 亀頭が、ゴリゴリと膣壁を擦る。逃げようと身を捩る亜梨子を大助が捕まえて、唇を塞ぎながら攻撃するかのように腰を振られた。 はあはあと二人の荒い息が絡んで溶ける。境界線を見失ってしまいそうだった。息も、声も、汗も、肌も、いやらしい液体にぐずぐずと溶けていくような錯覚。 一つになっていることを、これ以上なく実感する。 このまま大助が欲望をぶちまければ、本当に二人が一つになった証とも言える存在が誕生するかもしれないのだ。泣きそうな、切羽詰まった声を上げる少女がひどく愛しく思える。 何度かピストンし、半分ほど差し込んでいた自身を奥へ奥へと押し込みながら小さな身体を抱き締めた。 「あ、ふうぅっ、ふくっ!」困ったように眉を下げ、唇を噛む亜梨子。腰が疼く艶かしい顔に、ゴクリと息を飲む。 「亜梨子、出しそう……お前の中に出したいっ……」 「あああ、やぁ、や……やあぁ」 やだ、いや、いやぁ、だめ、大助だめ……啜り泣くような声に、力はない。欲しい、ちょうだい、とねだられているようにしか、聞こえなかった。 子宮を押し上げ、がっちりとその体制をキープする。直接中に注ぎ込んでやる。大助が亜梨子に低く囁き、耳たぶを唇で食んだ。 「大丈夫だよ――お前の父親だって言ってたぞ?」 舌で涙を舐め取ってやる。 頬が、熱を出したように熱かった。 「なんでも、甲斐性があれば避妊しなくていいとかさ。そりゃお前ほど持ってはいないけどな、特環からもらった給料はほとんど貯金してあるし……一応公務員だしな。俺だって、お前一人、いや、二人くらい養う甲斐性はあるんだぜ?」 「そ、そんな……そんなの……うぁぁ……」 父親の言い分には聞き覚えがあったのだろう。亜梨子が、どこか諦めた惚けた顔で見つめ返してくる。 「だからさ……亜梨子」 大助は一ミリたりとも動いてはいないというのに、柔肉はピクピクと痙攣して陰茎を苛ませていた。 めちゃくちゃに抜き差ししたい衝動を、必至に堪える。 「親公認で、たっぷり出してやるからな」 にっこり笑ってトドメを刺す。 食いしばっていたものを全て放出させるみたいに、全身の力を抜いた。 「あっ、ばか――や、ゃ、あ、あんんんんっ! あっぁああっ! ふゃっ、ふっ、あーっ、あぁぁっっ…………っ」 溜め込んでいた熱が尿道を駆け上がり、びゅくびゅくと音が聞こえそうなまでに激しく亜梨子の中へと射精する。 「ああっ! あ、くぅ……うあっ!」 きゅううううっ! と、少女の蜜壷が吐き出されている熱を吸い出すように大助をくわえ込む。 熱い濁流が亜梨子の子宮目掛けて打ち込まれるたび、少年の体重で抑え込まれた幼い肢体がビクビクとひきつった。 「あっ! あうぁぁ、ひくっ……ほ、本当に……出しちゃってるうぅぅ……ぅや、や、あ、〜〜〜ッ! ……っ、…………ッッ!」 まだ、出ている。 大助は、亜梨子の身体を離さない。 ジッと動かず、ようやく収まってくると中に入れた精液を更に奥へと押し込むように、ぐりぐりと身体を捻って動かした。最後の一滴まで、残らず含ませて飲み込ませる。 少女の不規則な呼吸が、大助の耳朶に心地好く響く。 掠れた呻き声によくよく耳を凝らしてみると、繰り返し大助の名前を呼んでいた。 「ばかだいすけ……」甘ったるい声で、ぶつぶつと。 触り心地のいい滑らかなお腹を擦って、生でした余韻に浸っていると、亜梨子が恨みがましい目で大助を見上げてきた。 「も、もし本当に……ぅああ、妊娠しちゃってたら、どうするのよ…………もう」 濡れた瞳が、庇護欲を誘うように揺らぐ。 「エロ大助に妊娠させられちゃうなんて、そんなの……ぜ、絶対駄目なんだから……ご主人様が奴隷の……なんて、ぁ、あり得ないわよぅ…………」 「……デキてなかったら、明日から毎日中出ししてやるから安心しろよ」 「は、話を聞きなさいよっ……ひゃぁぁ、らめだって言って……ふうっ、うんっ、うむぅ……」 「だったら、そろそろゴムの付け方覚えろって……ん、ぷは、れるっ……」 少女の赤い舌に誘われて、口付ける。甘く噛んだり、ねっとりと舐めたり、桜色の唇をなぶりながら見つめあった。 ……亜梨子には、親公認なんて言ったけど……もし本当に中出ししましたなんてあの父親に言ったら、殺されるんだろうな…………なんて、一人背筋に冷たいものを感じながら。 |