Novel/Short

ウェンズデイ 01

学校に行くようになって3日。
家族は俺が登校するようになって喜んでくれてるけれど、肝心のえーたのご機嫌はまだちょっぴり斜めです。
考えてもわからないんだ。俺、何かえーたの嫌なことしちゃったのかな?

ねえ、えーた。


お昼休み、えーたと机を向かい合わせにくっつけてお母さんの作ってくれたお弁当を広げた。姿を現したおっきいオムライスとサラダが美味しそうで、思わず顔がふにゃりと笑み崩れる。
えーたはお母さんが寝坊しちゃったみたいで、コンビニ弁当とサンドイッチ、それからデザートのプリンを机に出してた。

えーた、相変わらず甘い物大好きなんだね。かわいいなあ。
…って言ったら、思いっきり頭を叩かれた。痛かったけど、えーたが真っ赤になっててかわいかったからいいかな、って思っちゃった。

えーたといっぱい一緒にいられる幸せを噛みしめながらオムライスを頬張っていたら、後ろから肩を叩かれた。
「ねえ、目黒くん」
振り返ると、そこには女の子が3人いた。話しかけてきたちょっと気の強そうな子と、長い髪をふわふわにしてるギャル系?の子、それから明るい茶色のボブっぽい髪型の子。どの子もちょっと苦手なタイプかも…。

「な、何…?」
少し気圧されつつ、返事をする。
「今日の放課後さ、あたしたちと遊びに行かない?あ、青木も行こうよ!」
女の子は少し身を乗り出すようにして、今度はえーたに話を振る。
つられてえーたを見ると、サンドイッチを口いっぱいに入れてハムスターみたいになっていた。かわいい。


 
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