*夢の中でも萌を探すの





「薫せんぱーい。起きてくださいよー。」

「んー。」

「駄目だ…… 起きない……」



 眠い。起きたくない。シズが呼んでるけど、眠い。すまん。後にしてくれ、シズ。



「起きないならちゅーしちゃいますよー。」



 ちゅー…… ちゅー…… キスの事か……
 あー、でもそれも悪くないかも……
 じゃねぇよ!



 俺はむくりというオノマトペが似合うような感じで起き上がった。
 シズは何処でも盛るから自分の身は自分で守らなければ。




「んー。」


「あ、起きちゃった。」



 ……起きちゃった。じゃねぇよ。ねみぃ……
 眠たそうな先輩も可愛い…… ムラムラするとか聞こえたのはスルーの方向で。


「おはようございます。薫先輩。」



 そして、左の頬に柔らかい何かが当たる。



「……結局、キスするんじゃねぇか。」


「これはおはようございますのちゅーです!起きなかったら大人のちゅーでした!」


 起きてよかった。快楽に弱い俺だから深い方のキスされたら確実に腰砕けになって美味しく戴かれてた。



「俺としては、先輩の寝顔を堪能した後に美味しく戴きたかったんですけどね。」


「……読心術?」


「口に出てましたよ。先輩。」


 マジか…… 気をつけよう。


「でも、先輩、」



 快楽に弱いんですね? と耳元で囁かれた。
 それと同時に身体に甘い痺れ。
 でも流されそうな身体を叱咤する。


「……ン、馬鹿。今日の夜はお前の部屋行ってやるから盛るな。」


「え。」


〜〜〜〜〜〜



「って夢を見たんだ。」


「…… で?」


「お前の欲しがってた食べ放題券やるから再現」


「流石にしねぇよ。結城。」






結城君の妄想話。




 結城 司(ユウキ ツカサ)
 ひー いず 腐男子。
 全国区で優勝できるレベルの強いテニスプレイヤーで爽やかスポーツマンなイケメン。
 親衛隊は出来なかったけどファンクラブはある。
 男前受けと俺様受けを推してる。






 眠たいけど昼間だよって気持ちをぶつけてみた。
 それと、エロじゃないけどえっちぃ感じのを書いてみたかった。


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