「手塚ー。次の大きい休みって何時?」


「夏休み。…7月の下旬頃だな。」


所謂、梅雨と呼ばれるこの時期。
案の定、天気予報のお姉さんが言っていた通り雨が降った。
おかげで部活はミーティングだけで直ぐに終わったのだが、
桃城曰わく後10分ほどすると雨が弱くなるので
皆でグダグダしながらその時を待っていたのだが…



正直、雨とかどうでもいいから白石に会いたい。
や、毎日メールとかしてるけど。会いたい。



「早く7月にならないかな…」


「…白石か。」



ご名答。恋愛事に疎い手塚にも分かってしまうほど分かりやすいみたいだ。
データを取れないと言われた僕がこの状態なんて誰が想像できよう。
桃城と海堂が喧嘩をしているみたいだけど、毎日会える彼らが羨ましい。



「白石に会いたい…。」


「…不二。」


「何?」



携帯揺れているぞ。と言われた。
そういえば今日はマナーモードにしてポケットじゃなくて
テニスバッグに入れてたっけ。
喧嘩やそれの周りの声で気付かなかった。

「本当だ。ありがとう。」


着信を知らせるバイブは止まってしまったみたいだけど
着信履歴を見て思わず頬が緩んだ。仕方ないでしょ。
だって白石からの電話だったんだから。



持病:恋患い
何時だって君のことばかり!
(白石!)
(不二クン今日出るのちと遅かったな?後にした方がええか?)
(全然!)



(…恋する乙女の表情とはこういう顔の事か。)
(…手塚?)








最後に会ったのがGWで次に会えるのが夏休み7月下旬頃何じゃないかと。
会いたいなーと思っててほしい。



タイトルは茫洋さんからお借りしました。