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 猫好きな電波日吉のお話



 おかしい。これは幻覚だろうか。
 友達曰くクールビューティーな…… 私にとっては冷たいだけな日吉君が猫じゃらしを装備して笑顔で猫と戯れている。


 とてもシュールな組み合わせだ。やっぱりおかしい。幻覚だろうか。


「おい。何ジロジロ見てるんだ。」


 幻覚が喋った!? つまり、幻聴か。私は病院に行かなくちゃいけないかもしれない。


 って落ち着け! 私! 幻覚な訳あるか! 本物だよ! 本物の日吉君だよ! だぶん。

「日吉君……? 本物?」


「? 何を言ってるんだ?」


 うわああぁああ! 本物だったぁああ!


 日吉君頭の上に ? が浮いてるよ! 絶対に変な子って思われた!

 すると、日吉君は鞄を漁り黄色の猫じゃらしを取り出した。


「お前もやるか?」


 何か凄い笑顔で言われたんだけど。

 というか猫じゃらし自前だったの? 何で2本目があるの?

というか何で誘ったの?


 もしかして日吉君はクールビューティーじゃなくて不思議ちゃん?



「にゃんこ751世、このお姉さんも遊んでくれるそうだ。良かったな。」



 日吉君んんん!? その名前は何? 何で751世なんだよ! それとお姉さんって言うなよ! 同い年だろ!


 というか、私は返事してないよ!


 まあ、断る理由がないので仕方なく日吉君から黄色の猫じゃらしを借り、にゃんこ751世と遊ぶが……
 日吉君何でそんなに活き活きとしてるんですか?
 何か鼻歌を歌い出しそうな勢い何だけど。


 というか何時もクールビューティーな(と書いて冷たい)日吉君は何処に消えた。


「猫村さん、楽しいか?」



 にゃんこ751世じゃないの!?
 猫村さんに名前変わってるし!



 というか神様…… 本当にこれ日吉君なの?
 猫に向かって喋ったって意思の疎通なんて出来るはずがないのに。
 日吉君だったら寧ろ鼻で笑うよ!



「そうか。楽しいか! …… お前も分かるか。お姉さん良い人だよな。」



 意思疎通出来んのかよ!



 
 とりあえずお姉さん呼びはやめさせました。



タイトルは茫洋様からお題お借りしました。


 サラセニアの花言葉は「ちょっと変人」ですが、通り越して電波な日吉




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