ひとに売る花はない


龍の国と言うのは、東国の内分かれた国の一つだ。古竜信仰が盛んな国であり、古き古代の竜の血肉を喰らった王が代々国を治めるのだ。その新しい年を祝う祭りというものがある。家族で五目炒飯や海老焼売、龍の国由来の料理を食べて新しい年を祝うというものだ。

「アーロン、その餃子というものが欲しい」
「分かった」

こう言った料理の文化も独特であり、東国というものは不可思議なものだ。彼が国を出て行ったのも、家の事情があると言うよりは、龍の国と葦の国の間が不仲であるというのもある。そのいがみ合いの争いに、彼は嫌気が差したのだ。しかし、龍の国の文化も悪くはない。海老を使った焼売や、豚肉の角煮。
頼んだ素材を渡し、彼が料理を作った。彼なりの、新年を祝うという装いーーなのらしい。
「…こういった料理を振舞ったのはいつ以来だろうな」
余程思い出したくも無い事でもあったのか、彼は少々落ち着いている。自分の好きな相手には料理を振舞う気質である事は確かだ。
「どうした、ちょっと酔ってるのか?」
龍の国のかなり強めの酒を少し飲んだのか、彼の顔が少々赤い。すると、唐突に顔を両手で掴まれる。

「あ、アーロン、何をっ…ふっ…ちゅっ…んんっ…」
じゅるじゅると、舌を吸われる。酔った勢いじゃない、これは完全にお盛ん状態であると身
体が警告を告げている。でも、少し気持ちいい。

「少し、やりたい」
「だ、駄目…やるなら、ふうううんっ…」

礼服を着ていたから布越しに乳房を揉まれる。完全に流されるままにリボンを外され、ぷるりと乳が露出する形になった。ぽろりと形のいい乳房を冷たい指で揉まれ、ずるずると礼服を脱がされる形になった。
だが、ショーツを脱がされて、完全に一纏ぬ形になってしまう。
「あ、そこ、だめっ!ゆび、入れたら…」
ぐちゅり。と女唇に指を一本挿れられる。ぐじゅぐじゅと中をき乱し、膣が指をきゅうきゅうと圧縮する。
「あ、あ、もう、だめ、イっちゃ…あああっ!」
どろり、と愛液がシーツを伝って零れ落ちる。またシーツ買い換えないと…と頭の中で思いながらも、今度は舌でぺろり。とヴァギナを舐められる。
「ああ、はぁ、あああんっ!」
シーツを掴むが、彼の舌遣いは異様に気持ちがいい。クリトリスを舐め上げられ、ぶしゅり。と愛液がまた噴出した。
「…いつまでも、やられっぱなしは性に合わないだろう?」
此方の事を分かったような言い方をしてくる。けれど、もっと気持ちよくなりたい。中に、出されて、身体とのまぐわいをしたい…。

「お、ねがいしても、いいか…?」


「ふぅ、ん…っ!」
自分が寝そべる形で、彼女は両足を開く形で勃起した男性器にぐちゅり。と膣を挿入した。
「うご、く…」
ぐちゅ、ずちゅ、と腰を自らの両足で振り、ぐじゅぐじゅとペニスが膣と絡み合う。
「ああ、やだっ…!おお、きい…!」
こんな醜態を曝け出されるのは恐らく自分以外だろう。虚ろになった両手を固く握り締め、ぱんぱんと水音を響かせる。もっとシたい、彼女の中に子種を吐き出したいと言う衝動を軽く抑える。
そんな彼女を押し倒し、深く舌と舌を絡ませる。
「あああああっ!いいっ、イイっ…!」
両脚を絡み合わせ、ぱんぱんと雄を子宮に叩き付ける。そろそろ限界が来るのか、彼女は声をあげる。
「もう、げんか」
「やだっ、いっちゃう、イっちゃうのぉ…!いっぱい出して、出してぇ…!赤ちゃんの素、私の中にいっぱい出して…元気な赤ちゃん産むからぁ…!」
「…っ!」
「ふぅん、あっあああああん!子宮にいっぱいビュービュー出てる、赤ちゃん、出来ちゃうううう!ミルク、びゅーびゅー流れ込んできちゃう…」
子宮口に精液を沢山注ぎ込む。イったせいなのか、乳房で硬くなった乳首がぴくり。と主張をしている。

ぬぽん、と雄を抜くと、溢れんばかりに精液が彼女の膣からこぼれてくる。はーはーと彼女が息を切らすと、虚ろな目をこちらに向けてくる。
「だ、め」
まだ抜かないで。と言わんばかりにこちらを煽る様に深く口付けをしてくる。
「…こうなった以上、手加減は無しだからな」
彼女の手を掴み、再び情事を再開させる。…冷たくなった料理の片づけは、また明日にしようとぼんやり頭の中で考えながら。






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