僕はこの世界にやって来て、エフラムやエイリークと出会えたけど、この世界は分からない事だらけだ。なので、アスク王国の王子のアルフォンスと王女シャロンに、城を案内させて貰った。色々な英雄が居る事は分かったんだけど、どうやら今は、この世界や別の世界を我が物としようとする悪い人達と他の世界の英雄達と一緒に戦うのは分かった。今は、エフラムやエイリークと一緒に話をいろいろしたい――けれど、イーリス聖王国の王女が、僕を興味深そうに見ていた。何なんだろう、これ。

「――私、リズ!イーリス聖王国の王女なの!」
「王女、様…?」
まだ幼い少女が、国の王女らしい。杖を持っているから恐らくシスターなのだろうと分かったけれど、思っていた以上に気が強いシスター…王女だった。
「…でも、どうして僕を見ているの?」
「そ、それ!?聞いてよ!この前ね、マケドニアの王子様が私の事をこう言ってたのよ!」

『元の国では斧を持って戦うシスターだっただと…?正直、そんな戦い方をするのは司祭がボルガノンを唱えるだけでごめんだ。』

「――何よっ!あの言い方!まるで私を馬鹿にしてるみたいな言い方だったわ!」
「た、多分彼は彼女の事を褒めていたんだろうね…だって、僕にはそう見えたんだもん。グラドの皇子だから…何となく、彼の事が分かる気がするんだ」
「何処がよっ!私の戦い方馬鹿にしてるんでしょ!そうとなれば、特訓よ、特訓!リオンも、こんな所で本を読んでいないで私の特訓に付き合って頂戴!」
「え、えええ〜〜〜〜…」
まあ、この世界に来て色々な人達と楽しい会話出来るのなら、それも良いかな…と僕は心の中で微笑みながら、リズに服の裾を引っ張られて引き摺られながら思った。

「…と言う事があったのだが」「すまない、俺の妹が…」
クロムとエフラムがカミュの机の前でエクラ曰くゲンドウポーズと言う独特なポーズをしながらそう言い、カミュはあの困ったマケドニアの王がまたいらない事を言ってしまって面倒な事を起こしてしまったな…とそう思いながら、二人の目の前でこう問いかけた。
「…で、君達は態々何故私に相談をしに?」
「「カミュ将軍が祖国グルニアで幼いユミナ王女とユベロ王子を大事に思っていたとジョルジュから聞いたので」」
(成程…それで、私に態々相談しに来たのか)
ユミナはシスターで、ユベロは魔導士であったが、王族故に強大な魔力を持っていた。それ故に英雄戦争で竜も怯える程の魔力を発揮したのだから。だからと言って態々自分に相談するとは…これも宿命なのだろうか。とカミュはティーカップに入っている紅茶を飲みながら、二人に話しかける。
「なら、私が彼等を見守る形で彼女達を観察するのはどうだろうか」
自分の問いかけに対し、エフラムとクロムは顔を合わせ――、

「「成程、それなら大丈夫だな」」

と同じ口で揃えて言った。大丈夫だろうか。と自室の天井を仰ぎながらそう思い、二人の観察を始める事にした。

拝啓、昼下がりの憂鬱さんへ




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