りんごうさぎのよいこちゃん

「えっ、あ、ええ、あっ?」
何でこうなった。と自分でも分からないと思っている。事の発端はとてもくだらない事なのに、何でこんな自分がこうなってしまう事態になってしまったのだろう。多分、目の前に居る処刑人は、自分に飢えているんだろうと思う。けれど、自分の身に起きた体質を干乾びるまでに絞り上げると言うのは、幾ら何でもやり過ぎだと思う。
――とどのつまり、自分の乳が欲しいのだろう。この男は。

事の発端は朝に遡る。
起きて朝食を採っている最中に、自分は何時ものように朝食を済ませた後――ケイオンの頼みで資料室から資料を取って来るようにと言われ、資料を取りに行こうとした処、胸がムズムズする…と言うか、妙なしこりを感じた。それが気になって、シャツの上から胸を触ろうとしたところ――ぽちゃり。と床に甘い液体が零れ落ちた?
「…え、あ?」
自分でも困惑するようであったが――科学者である自分でも分かっている。そう――つまり、母乳だ。若しくは、乳だ。

「…母乳だと?」
ターンはその事をケイオンから聞いた途端に「母親になったのかね?」と尋ねた。資料室から戻って来ない彼女を心配し、見に来たら――床に滴る何かを見て凍り付いたヴォスを見つけたケイオンは「うん、そうだよ、母乳」と言った。つまり、母乳。乳。
「幸い、ピースフルティラニーはメッサティーンに着陸しているし…其れに、このメッサティーンにあるデルファイに『腕のいい医者』が居るし、まあ診てもらえば大丈夫じゃない?コグも献上出来るし一石二鳥」
果たしてあの絶対零度の医者がヴォスを診てもらうだろうか。周りを絶対零度にさせる医者だぞ、ケイオンの知っているイメージの優しいお医者さんではない。
「さて、デルファイと連絡を取るには彼の時間もあるから時間がかかりすぎる。その間に彼等に待機させろと命令を下せ」
ターンの言葉に、ケイオンは「了解」と言い――ターンの部屋から立ち去った。
「…面倒な事にならないと良いのだが」

猛烈にお腹が減っている。テサラスは大きな欠伸をしながら廊下を歩いていると――医療器具を片手に持っているヴォスを見かけた。其れと同時に、甘い匂いが彼女から伝わってくる。甘い匂い――乳製品の匂い、つまり…乳の匂いがする。
「おい、何の匂いだ?」
ヴォスに尋ねると、ヴォスはふるふると首を横に振り…何も答えない。猛烈にお腹が減っている時に、この甘ったるい匂いはお腹を空かせてしまう。
ああ、もう、我慢が出来ない。テサラスは急にヴォスを丁度設置されている空き部屋に連れ去り――ベッドに投げ飛ばす。ドアはロックをかけておいたから誰も来ないので安心だろう。
「……??」
困惑の表情を浮かべている彼女に対して、テサラスは腹を空かせていると気付く。彼女から発せられている甘ったるい匂いが、我慢が出来ない。食欲と性欲が混在する中、自分は――彼女の口にぬるりと、舌を入れた。

「…んん!?んんーー!!んんんーー!」
当然の抵抗するのも無理無いだろう。急に同僚の仲間が自分に対して襲い掛かって来たら、じたばた暴れるのも無理は無い。だが、蛇のように舌で舌を絡ませると――暴れ回っていた手足が急激に収まった。
「んぁ…ふっ……んぁ、んんん」
口から糸が引かれ、服のボタンを外す。ああ、何だ――美味しそうじゃないか。
ぷっくりと充実した赤い果実から流れ出る甘い香りをしたミルクは、とても美味しそうだ。腹を空かせている自分には十分だ。
――そして、胸の飾りに舌を這わせて、ちろちろと舐める。口を手で押さえているが「退けろっつってんだ」と言って手を退かす。赤子に乳を飲ますように――口で胸を吸う。滴る乳の味は美味しいし、腹を空かせた自分の食欲を満たすのに十分だ。
「やだ、やだ…やめて、やだ」
「やめねえよ」
抗議の声も空しく、ぷちゅぷちゅと乳を吸わせる――もっと、もっと欲しい。そう思っていた矢先に、手痛い反撃を受ける事になるなんて思わなかった。
――こいつが頭突きをするまでは。

「いってぇ!」
テサラスは頭を押さえ、声もならない悲鳴を上げた後に――ぼやけた視界を見てみると、物凄い表情を浮かべたヴォスがこっちを見ていた。凄い嫌悪の表情をしており、ああ自分はやってしまったのかと悟りながら。
「―――――!!――――――!!」
古代語で抗議しているが、下着からはじわりと興奮の色が隠せなかったのであろう。それを指摘すると、真っ赤になってこちらを見ていた。
「…その、気持ち良かっただろ?じゃあ、お前もやるか?」
丁度俺も興奮を隠せなくなったしな。
凍り付いた表情を浮かべ――自身の盛り上がっている部分を見て、真っ赤になりながらこちらを見た。
「お前の性格だから、やられっぱなしは嫌だろう?」
ほら、サディストだからな。と皮肉を言ったテサラスに対し、何時か本気の痛い目に遭わせてやるからな。と心に誓いながら。

ガチャガチャとベルトを外し、盛り上がっている部分を見て…興奮の色を隠せないが、下着を下ろし――ぽたぽたと唾液で濡れた舌で、必死にご奉仕をした。枝のような浮きぼる血管を器用に舌でなぞり、袋を手先で起用に解す。
(あぁ、こいつのそう言う部分を見るのがたまらねぇ)
乳房でペニスを包み――必死でじゅるるると唾液を絡ませながら舌で器用でなぞり乍ら――彼女の頭の髪を腕で掴んだ。
「そうだ…もっと、もっとだ。美味しいか?美味しい――よな」
もう限界だ――そう思いながら、ご奉仕をしている彼女の顔面目掛けて射精した。

「…精液、おいしい」
舌ったらずな言葉を言い、顔面からぽたぽた流れ落ちる精液を見て、舌で器用に舐め取った。ベッドに寝転がる自分を見て――何かじゅぷじゅぷと水音がした。解す準備か、と心の中で思いながら…自分に覆い被さるように座る。
「じゃあ、ミルク、頂戴?」
おいしいミルク。と悪戯顔で言う彼女を見て――理性のタカが外れた音がした。

「あぅ、やだ!やだぁ!」
全く、この淫乱が!限度と言うのがあるだろう!と思いながらも――下りている子宮口目掛けてペニスを突く。悲鳴を上げながら抗議しているが、もう搾り取るか搾り取られるかの話ではなくなった。乳房から流れ出る乳を吸い、悲鳴と水音しかしないこの空き部屋の行為。
ああ、もう、何でこうなった。
「やだっ!やだ!」
「ぐっ…出るぞ、しっかり捕まってろ!」
逃げ出そうとする脚を掴み――彼女は悲鳴を上げながら、自分は子宮目掛けてどろりと精液を吐き出した。ミルクを注ぐ様な感触に、ひくひくと半分気絶しながら――何かを叩き付けられる感触に、酔い痴れながら。
「…やってしまった」
我に返ると、どう考えても乱暴に行った行為が明確である。胸辺りにつけられているキスマークと、下部のドロリとした精液。
「…つっても、これをターンに報告する訳にもいかねぇし――」
すると、テサラスがむくりと起き上がると――ヴォスは、けほ。と咽ながらも起き上がる。
「ごちそうさま」
舌についている精液を器用に飲み干しながら――きょとんとした表情を浮かべた。
「ミルク、おいし、かった。ミルク、欲しい」
――これはもう我慢が出来ない。舌ったらずな言葉を聞いたテサラスは、第二ラウンド開始の音がしたと言う。


「――で、それでそのまま合計20回ヤったと言う事の顛末か?」
ファルマは不機嫌な顔をし、コグをケイオンに献上しながら正座して座っているテサラスの方を見た。
ベッドで12回、シャワー室で6回、再びベッドに戻って2回。何とも馬鹿馬鹿しいと思うであろう。
「で、その事の発端は?」「ベッドですやすや眠ってるよ」
ファルマは頭痛を抑えながらも、コグを献上するだけでなく、このサディストを診てやれと言う、あの仮面の紳士(のマッドサイコパス)を恨んだ。
「それでターンがもしよかったらファルマも搾乳プレイするって」「誰がするか!!」

title:カカリア



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