Shadow Corps

*パラレルだよ!
*グロいよ!
*設定がばがばだよ!

怯える王は玉座籠り高貴なる嘘を紡ぐ
『我が忠良なあだ聡い民よ』
然る王家伝わる作法鋼鉄の帝王学
『知らずとも従わせよ』

――妖精帝國『Shadow Corps』より

デウス・エクス・マキナは現れない。これは、英雄が紡ぐ世界ではない。

長い間、アールヴヘイム帝国と反乱軍の戦いは過激を強めて来た。アールヴヘイム帝国の強固な盾となり、矛である組織『ギャラルホルン』は、天上の組織と言えるべき殺戮を求める組織でもあった。殺戮強者を求める組織であり、それでも、腐敗を進めていた。そこに腐敗を憂う一人の将校が居た。名は、マクギリス。組織の腐敗を憂う彼は、祖国を愛する心があるからこそ帝国の腐敗を憂いているのだった。友であり、護衛であるガエリオはそんなマクギリスの憂いを案じた。しかし、ガエリオは妙に不機嫌であった。マクギリスの事では無い。帝國に売られた小さな子供の存在が気がかりだった。いいや、そんな生温いものでは無かった。実に、ネズミが成長した姿がこんなにも残酷で残虐であるのかを知ってしまうのは、ガエリオも腹立たしい事であるからだ。だが、マクギリスの考えることが分からなかった。

反乱軍の兵士がライフルを持ち、アジトを護衛していた。ギャラルホルンの複数の兵士が顔を破裂され、割られ、真っ二つにされていた。これでは反乱軍の兵士の方が有利であろう。中々アジトに辿り着けない。いいや、並大抵の者では無いと辿り着く事が出来ない。しかし、兵士を下がらせ、マクギリスはある人物を呼んだ。
小柄な体をしており、黒い短髪をしている。癖毛が目立つが――目はしっかりと死線を潜り抜けている目であった。ギャラルホルンの軍服を着こなしており、手には剣を持っている少年。彼は――少年にある命令をした。
「…任せた」
少年が走り抜けると、反乱軍の兵士はライフルを持って――少年に向けた。少年はライフルを剣で銃弾を弾くと――兵士の一人の心臓を一突きした。こと切れた兵士の身体から剣を引き抜くと、真っ赤な赤い花が散った。兵士達は悲鳴を上げ、逃げようとするも――少年はまた、剣で兵士の首を切断した。地獄絵図となったアジトを見てみると、幼い子供が居た。外国の言葉で「殺してやる、殺してやる!」と言っているが――剣で、子供を殺した。子供の死体には、拳銃が握られていた。外に出ると、マクギリスが居た、が――兵士達に囲まれていた。
「さて、少年…此処からは、どうするのか…分かっているな」
「分かっている」と少年はそう言い、空気を吸い――ウタを歌った。遠い、ウタの力が聞こえた。体を強化した少年のスピードで、兵士達は成す術もなく殺されていく。遅れてやって来たガエリオは、過酷な戦場を見て――ポツリと呟いた。
「地獄かよ…」
そう、これは地獄。英雄など存在しない、世界。世界は、残酷であっても――悲劇でしかない。

彼の名前は三日月・オーガスと言った。帝國に一人売られ、友であった少年は行方が分からなかった。帝國に売られた少年は一人、マクギリスを見た。
「少年、名は?」
「…三日月」
それが、彼と三日月のやり取りであった。やり取りを交わし、普通に会話している最中に――彼の元、殺しの仕事を初めて任されたのだった。殺したのは、太った金持ちであった。マクギリスは、彼にこう言った。
「私は腐敗していく帝国をなによりも憂いている――帝国には、欲望を張り巡らす者達が居るから」
「じゃあ、何でアンタはそんな事を考えているのに、どうして実行しないんだ」
すると、マクギリスは答える。
「それは――私が、共犯者が欲しかっただけだ」
共犯者が欲しかっただけ。マクギリスの言う事は正しかった。彼もまた、幼い妹と生き別れて…帝国に売られた存在だったから。優秀な『7つの明星』の家計の一つに引き取られた彼の言う分は正しいのであろう。しかし、彼とはいえ、恨まれる事も多かっただろう。だから、ガエリオみたいな共犯者が欲しかっただけだった。そして、彼の様な存在が欲しかっただけなのだ。

「…あのネズミの事を信頼して良いのか、マクギリス」
「ああ、信頼するとも」
護衛のガエリオはマクギリスとの会話で内心(うげぇ…)と思っていた。彼のやり方は案外えげつないが、アールヴヘイム帝国を憂いてる者だからこそ、やるべき信念は正しいのだろう。しかし、マクギリスの護衛である三日月の存在が妙に気に食わなかった。
「変な事を考えるなよ」
「ああ、分かっている」

(*未完)



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