ある夜の話

天幕で仮面を被ったまま、彼は「貴方はそこで座っててくれないか」と言い、武具の手入れをしていた俺に薬や食料を持って来た。2年前と相も変わらず貴様は生真面目過ぎるが、マルスと会話している時は頑なな口調であり、俺に対してはやや砕けた口調で接する。貴様と俺が全大陸を敵に回すほど、どれだけ馬鹿な事をしてきたか。愛する人を悲しませる事を、どれだけして来たか。ふと思えば、貴様は仮面を外し、「暑い」と手で扇いだ。やはり、この男は真面目すぎるが故に何処かずれている気がするのだが、まあ良いだろう。すると貴様は、へたりと座り込んでぜぇぜぇと息を切らす。
「どうした、熱でもあるのか」
「いや、熱はないのだが………ただ、長い間、性交をしていなくて、溜まりに溜まっていたからな――少し、貴方の顔を見て安堵した、と言うのか…それとも」
ああ、そう言えば共にドルーアに加担して――それ以降事を致して自らの欲求を互いに解消していたからな。愛情も糞もない体目当ての性交は、不毛な肉体関係だと思っている。だが、俺は女を幾度か抱いた事は有るが満足していなかった。だが、こいつはどうだ。幽閉されていて長い間輪姦されていたと聞いていたから、処女はとっくに失っていた。
まあ――その後の戦いの為に、真面目過ぎるこいつの為に、抜いてやろうと思う。予め、狡い男だと自分も思っているが。

服を脱がし、取りあえず後ろから抱きしめるような形で自分の腰に座らせる。性器が興奮を示すように起立しかけており、茂みの下には女性器がひくひくと蠢いている。
(一応、抜いておくか…)
花弁を両指でくぱぁ、と開き――こいつは声を出さないように口を両手で塞ぐ。膣に指を一本入れ、くちゅくちゅとかき混ぜる。ぴくりぴくりと震える貴様の体は、確かに快楽に弱いと感じていた――が、逸物は樹液をどろどろと流し続け、どう考えても射精にはまだ準備があるだろう。
「も、もう、やめ…!」
「やめない。最初に貴様が言った事だ。言葉に責任を持て」
新たに二本目の指を挿入れ、ぐちゅぐちゅと掻き乱す。口から唾液をドロドロと流し続け、完全に勃起した性器を片手でぷるりと触れる。先端を触り、茂みをなぞり乍らこいつの性感帯が何処を突けば気持ち良いと感じるのか――前立腺を弄り、女性器をかき乱す。
「やめ、あああ、だめぇ…ミシェ、イ…あああああああっ!」
そうして――呆気無く貴様は達して、性器から途轍もない量の白濁した精液が吐き出された。どぴゅるどぴゅると、噴水の様に噴き出す精液が床の彼方此方に散らばる。そうして、射精が終わった後に貴様の体はくたりと力を抜いたように倒れこむ。だが、まだ終わっていないと確信していた。
「おい、まだ終わっていないぞ」
「終わって…えっ?ミシェイル、いったい何を――!?」
「まだ、俺の一物の興奮が終わっていない――だったら、貴様は慰めてくれくれるよ、なぁ?」
その途轍もない凶悪な笑顔に――貴様は、嫌な予感さえも覚えた。

――と言う訳で、散々鳴かせた後に寝ている貴様を見ながら
(こう言う行為も悪くないな…)
と思いながらぐっすり就寝するのであった。



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