それでは永遠に等しい

・色々捏造
・擬人化とぎにょが入り交じるカオス
・ヴォスが元々聖職者でありシーメール、テサラスがスラム生まれ前提
・トレパン先生ぎにょ化しています(ストーリー状登場していませんが)時間帯不明
・オバトレ、テサヴォスの話なのに薄暗い。解釈が酷い(アメコミはリアルの関係状、翻訳力が無さすぎて手を出せませんでした。すみません)



「Os iusti meditabistur sapientiam」

古代セイバートロン語の歌である其れは、アダプタス神を崇める信仰者が歌う聖歌だった。元々聖職者である彼は、神の教えの元言語主義者であったのだが――メガトロンに忠誠を誓った後は其れが一層酷くなった。生まれの教会をプライマス神過激派集団に襲撃されて破壊されたからだ。とターンは言っていたが。
清らかな聖女は何処にも居ないのだ、居てはいけない。とこの聖歌を聞いたあの男は、我等が信じるのはメガトロン様のみ。と言葉を下した。DJDはディセプティコンの掟を破る同胞を拷問して処罰する集団だ。他の神など信じてはいけない――が、ヴォスの歌を聴いているオーバーロードと言う男はどうだろう?彼が信じるのはメガトロンだけ。ディセプティコンへの忠誠心ではなく、ターンでさえ毛嫌いするほどのメガトロンの異常な執着心。サディストであり、正真正銘のサイコパスである彼は、彼――彼女の歌を聴いていた。

「Et lingua eius losquietur indicum」

彼の特徴的な唇は、彼のその歌声を聴いて甘美な歌声だ。と聞いていたが、出て行ってくれとは言いたくはなかった。スラム育ちの自分と、高級階層で生まれたこの男とは差が絶対的に違うのだ。早々と勝てる相手ではない。すると、オーバーロードが椅子から立ち、俺に話しかけてくる。
「君は好きな人が居るかい?」
「生憎、居る訳が無いと思うがな」
「そうかなぁ」とこの男は得体の知れぬ笑みを浮かべ、マニキュアを手に塗っている。絶対的な破壊の力を、意のままに残虐に振るうこの男は、決して誰の言うことも聞かない、聞くことすら出来ない。
「私には居たよ、私を教え子として色々教えてくれた先生が」
「先生?」と俺ははっと顔をあげる。少し彼の歌声を聴いてうたた寝してしまったようだ。

「先生は、私に色々教えてくれたよ。慈しむこと、愛すること、そして━━この世に清らかな聖女が居たことを」

清らかな聖女。この男が言う言葉には、吐き気がする。清らかな聖女だとするのなら━━それは確実に、彼は壊すだろう。純潔も、清らかな笑みも。しかし、彼はヴォスの歌声を聴き、椅子に座りながら俺の方を見ていた。
「では問おう━━君は、誰かを愛したことはあるかい?私はあるとも━━体と体での関係を持つしかない君たちと違って」
ねぇよ。と口が裂けても言えなかった。この男の言うとおり、こいつとは体の関係を持っている。専らあの狙撃主の青年と恋人のような関係であるが、部隊の仲間であって恋人ではない。オーバーロードの言葉に、少し刺があった。
「私は彼女を愛したよ。最初は乱暴だったけど、屈服させ、泣き叫びながら誰かの助けを呼んでいた。けれど━━あの最後の日、私を見て、彼女は何て言っていたと思う?「愛してる」だ。だから、私は何も言わず口付けに答え、抱き合った。そして、あの日に━━彼女は死んだ」
オーバーロードは口を閉ざし、椅子から立ち上がった。
誰かを愛したことはあるかい?そして━━清らかな聖女のように、いとおしく思えたことは?
ばちん。俺は心底こいつの言動に腹が立ち、彼の手を叩いた。そしてその一連を見、歌い終えたヴォスに「少し用があるから行くぞ」と言い、そして一人取り残されたオーバーロードはくっくっと笑った。

「テス、テサラス?」
俺の手を繋ぎ、引いて歩いてる彼は━━俺とあいつの一連の行動を見てたのか、何処か言葉がぎこちなかった。
「ぼす、いや……」
嫌?何を?俺はお前を仲間だと思っているし、何が嫌なんだ。
「テサラス、ひとりにさせるの、ぼす、い………や……」
いつ死ぬか分からないこの時に、彼の言葉が重くのし掛かった。ああ、あの男が聖女に等しい恋人が居たように、いつの間にか俺がこいつを甘えさせてるのが、可愛らしい子供の様に、愛しいお姫様みたいにさせているじゃないか。そう思うと、俺は吐き気を込み上げながらも、嗚咽を漏らした。何だ、お前もあいつの言葉を聞いてるんじゃねえか━━。

title:俯瞰坂心中



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