群れ成す物語

アーロンへ。

これを読んでいると言う事は、恐らく俺はもうこの世に居ないと言う事だろう。別にこの手紙を読まなくても良いと思っているし、死人に口なしと言う東国の文化に倣ってこの手紙を燃やして捨てるべきだと思うだろう。
恐らくお前も悟っていると言う事だが、鉄の王についての一件についての話だ。前はお前に甘やかされ…いやいや、優しく甘んじて育った彼が、此処までえげつない豹変をしたのは恐らく、名を禁じられし存在がこの地に封じられている影響なのだと発覚した。不死狩り、快楽と名誉と富に溺れた彼のソウルが、この地に封じられているある王のソウルと共鳴しているのが分かった。だから、この地の王のソウルが本来のお前の目的だったんだろう?
最初は王なんて興味を持たなかったお前が、あの王様にてっきり信頼されているし、お前も彼の事を信頼をしているのだと分かった上で――敢えて、そのソウルを回収しなかったんだろう?
彼の名誉の為にも。彼が彼らしく死ねるくらいだとせめてもの情けで。
だが、悪い話をするとしたら、古の神々の都のように、巨大な鉄の城を作り始めた王の話だ。恐らくその地は、かの地に眠っている王の…いや、俺や陛下では、もう色々限界が近付いているのだろう。お前はこの地を去り、エギルもまた、行方知らず。

…いいか、絶対にくたばるなよ。王の約束を忘れていないとしたら、絶対にどこかで野垂れ死ぬなよ。分かったな。

鉄の王の側近と言われている(途中で文が焦げて読めなくなっている)

title:リリギヨ



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