正しい性教育の仕方

「子供ってどうやって作るんだ」
スターセイバーの話に、エスメラルは困惑した表情を浮かべる。彼女からしたら、性教育は初心なのだろうか…と一瞬思っていたのだが、彼女の話によれば――子供はコウノトリがキャベツ畑に運んでくるのだろう――とショックウェーブから教えられたらしい。あのサークルオブライトの堅物の長の知り合いは彼女に性教育と評して何を教えたのだろうか…と困惑したが、エスメラルはスターセイバーに話を続ける。
「あのね、スターセイバー…子供ってそう簡単に作れる訳が無いのよ」
「…コウノトリではないのか?」
ショックウェーブからこの方法はプライマスの神聖な儀式に必要だってそう教えられたのだが…と言っているスターセイバーに対し、彼女は溜息をついた。どうやら本人からしたら戦いとか宗教については詳しいのだが性教育は全く分からないようだ。こんな事をする暇があったらそのショックウェーブ議員とやらは彼女にちゃんとした性教育を教えて欲しかったものだ(当の本人はディセプティコンの幹部になっているようだが)。
「じゃあ、実践してみる?」とエスメラルはスターセイバーに問い掛け、スターセイバーは訳も分からないのか、無表情で頷いた。

「で、彼女を連れてきたのか」
デスザラスはエスメラルの話を聞いて頭を抱えた。ショックウェーブは何故こいつにまともな性教育を教えなかったのか…と今は居ない科学参謀に架空の唾を吐いた。ベッドにスターセイバーがきょとんと座っている。セックスの感覚や動きは彼女からしたら慣れているが、その子作り等の性教育の知識だけは全く分からない。本当に誰も彼女にまともな性教育を教えなかったようだ。が、いきなりエスメラルはスターセイバーの肩を掴み――デスザラスは彼女の柔らかい唇に口付けをする。
「ふ、ぁ…」
思っているよりも彼女の唇は柔らかい。爛れたような赤い舌を自分の舌で絡み合わせ――エスメラルは彼女の服を脱がせる。露わになった乳房を手で掴み、乳首をぎゅうう…とひねる。
「ひぃ、あ!」
思わず声を出してしまい、息を止めようとするがエスメラルから「我慢しなくてもいいわよ」と言われ、腕を素手で拘束される。
デスザラスは下半身を彼女の目の前で近づけさせ――ズボンの股間部分を顔に近づけさせる。スターセイバーはそれを分かっているのか、手で股間を愛撫した。
「…ちゃんと分かっているんじゃないのか?性教育が分からない…とお前は言っていたが、こいつはセックスのやり方が上手い。が、肝心の部分の…」
盛り上がった部分を指で一筋なぞる彼女の姿を見て、デスザラスはエスメラルに問い掛ける。
「性教育――正確には、子供を作る方法が分からないようね」
成程な、とデスザラスはズボンのチャックを下げ、勃起したペニスを露わにする。スターセイバーは手で綺麗に浮かび上がった血管の幹を撫で上げ、口で尿道部分を舐め上げる。
エスメラルは背後からスターセイバーを抱き上げ、乳房を自身の手で撫でる。じゅぽじゅぽと音が響く中、デスザラスは口からペニスを引き抜き――彼女の顔に白濁した液をかけながら口に精液を零らせた。
「子供はね、愛する人同士がセックスをして、子宮に精液を流し込んだら出来上がるの――」
私にはそれを出来る機会が永遠にないけど。とエスメラルが彼女に耳打ちしながら口付ける。ディープキスを受けながらも、彼女の乳房を果実とともに手でこね繰り上げる。彼女は服を脱ぎ――スターセイバーの下部…白い茂みを優しく撫でた。
デスザラスのキスを丁重に受け止めながら、ペニスをヴァギナに挿入され――熱い雄がぎゅううう…と膣で絡み合う感覚にびくり。と身を硬直しながら正乗位で彼を抱き締めた。
「動くぞ」と言う合図でベッドがギシギシと軋み、声を荒らげながらシーツを手で掴む、
「や、ああ、あああっ…!」
ペニスで子宮をパンパンと叩き込まれ、荒い水音が響く。スターセイバーは快楽から逃げようとしたが、エスメラルからは「駄目よ、性教育は最後まで終えなきゃ」と言われ――乳房を揉まれる。二つの快楽からどうしようもなく理性があっけなく崩れて、腰を振る。あ、あ、と言われなき声を上げ――デスザラスから「出すぞ」と言う合図を送られ、子宮に精液を叩きつけられた。甘い痺れと電流のような快楽に身を硬直し――果てた。が、エスメラルはスターセイバーを自分自身の方面に向けさせ、四つん這いにさせる。自分のヴァギナを口に寄せて、かつてデスザラスが自分にクンニをしたように――スターセイバーは有無を言わず彼女のヴァギナを舌で舐めた。
「ふぅ、ううん…んぁ…」
「まだ体力があるようだな」とデスザラスはそう言い、再び勃起したペニスをスターセイバーのヴァギナに挿入する。ゆっくりとピストン運動をし、精液と愛液で緩くなった膣に再び熱を取り戻した。
「あ、ぁん…」
「エスメラルも気持ちよさそうだな」と言われ、エスメラルも彼女の愛撫を見て、頭を撫でた。彼女の口からヴァギナを放し――四つん這いから彼女を抱き締めるような形でデスザラスはエスメラルにキスをする。限界が近付いてきたのか、嬌声しか出せないスターセイバーに――エスメラルはクリトリスを撫で上げ、デスザラスは一気に彼女の子宮にペニスの白濁した精液を叩き込み、流し込む。
「ひいいい、い、あああーーーっ!」
後はもう、流されるがままだった。

彼から深い口付けを受け、彼女から柔らかいキスを受け――火照った身体をベッドに身を預ける。スターセイバーは目を閉じ、デスザラスの方を見た。
「…何だ?」
「性教育――と言いたいところだが、此処まで体力を使うとは聞いてなかった」
「さあな――普通に子作り知らないって言うのが驚きであるが、まさか此処まで可愛い――おい、睨むな」
エスメラルが持ってきた紅茶をティーカップで注ぎ、スターセイバーは紅茶を飲んだ。デスザラスは彼女を抱き締める様な形で、エスメラルの方を見る。
「…デスザラス」
「何だ?」

これも愛の形の一つって事でいいじゃないの?

そんな彼女の問い掛けに対し、デスザラスは回答を放棄したままベッドに潜った。



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