此処に論理等存在はしません

自分でも彼と付き合いたいが、事務室で事を重ねる訳にはいかない。増してや公務中で情事をするのは―――論理が邪魔をする。公務中の警察二人が卑猥で猥褻な行為をすればどうなる?これで始末書どころか首が飛ぶ事態になればどうしようもないだろう。
「ろ、ローラー…」
「…どうした?」
非常に拙い。と言えば、ストレスを溜めているの分かるし、自分を抱きたいのは分かる。けれど誰も居ない執務室の中で性行為を行うのは駄目だ。と伝えれば、彼は納得をした――けれど、彼も論理が邪魔をしているからこそ本当はセックスを行いたいのは分かる。ただ、4日の間は胸や下部を触る程度にして――5日目は本当のセックスをしよう。と自分が条件を出せば、彼は納得してくれた。
ワイシャツのボタンを外し、ブラジャーから露出した乳房を背後から揉ませる。ごつごつとして掌の傷が特徴的なその手は、ひんやりとして冷たい。
「んぁ、う、あ」
大きくてあたたかなその手が、自分の乳房を包み込む。背後から抱き締められて――彼のズボンの下部が膨れ上がっている様に見えている。はー、はーと息が切れる声が響き、彼がある程度情事を行えばパッと乳房の感触が元に戻る。自分が彼の下部を見上げると――彼は恥ずかしいのか顔をそっぽ向いた。自分は「じゃあ、頑張ってください」と言うと――彼は何も言わず事務室から出て行った。

その翌日。
「…来た?」
彼は何も言わずに配置してある休憩室にやって来た。ズボンの下部が窮屈そうにしている。自分がポケットから何処ともなく取り出したペニス用のリングを取り出し――彼のズボンのチャックをするすると開ける。ぶるりと飛び出した大きな立派なブツは、まるで凶器のように思えてきた。自分がどろりと物欲しそうに舌で先端部分をちゅっちゅと撫でると、彼は声を抑える。ちゅっちゅとキス音を重ね、するすると血管の幹を指で撫で上げ、袋の部分にキスをする。そう言った事の繰り返しをしている内に、彼がイキそうだ。と我慢が出来ないと言っているが――咄嗟にリングをペニスに被せ、仕上げに彼のペニスをするりと尿道部分にキスをした。
「…すまないな、苦しい気分にさせてしまって」
自分は首を横に振り、彼は部屋から出て行った。

そしてその翌日。
「準備が、出来た」
ズボンを中途半端に下げ、レースの下着を彼に触らせる。ひんやりとして冷たい太い指が、下着をするすると下ろさせる。青い茂みと、とろとろになったヴァギナを撫でる。
「そこ、はぁっ!」
彼も我慢の限界なのか、ごつごつとした指をヴァギナがさらりと撫で上げ、自分も我慢が出来ないのか急に喘ぎ声が出そうになった。
「ひぃ、ああ…ん…やああっ!」
負けじと自分も彼のズボンのファスナーを降ろし、ペニスを指で撫で上げる。我慢が出来ない。早く、シタい。そういったみだらな感情を抑え上げ―――唇を噛んだ。

また、翌日。
彼が「急に仕事が入った」と言っているので、休憩室の毛布でくるまって寝ていた。
「…ローラー……」
早く、好きと言う言葉を感じたい。快楽と言うもので自分を染め上げて、そして―――何を?
自分は何をしているのだろうか?と言う恐怖に酷いめまいを感じ、何時の間にか服を脱ぎ散らかしていた。
ふくよかな乳房と、青い茂みが雫を滴らせている。ヴァギナに疼きを感じている。自分は、何だ?そういう嫌な感触を感じ取り、毛布に包まりながら自己嫌悪と、自問自答を繰り返していた。


―――彼が自室に入って来た。どうにでもよかった。とそう思いながら、服を脱ぎ捨て、ベッドになだれ込んだ。
「ふぅ、ああ…そこ、もう、ちょっと」
乳房をごつごつとした指で包み込み、揉む。胸の果実がピン。とハリを立てている。ローラーはそれをぎゅううう、と引っ張る。
「ひぃ、ああ!」
ヴァギナが疼く。早く、そこに入れて――とヴァギナをくぱぁ。と開きながら合図をする。彼の、ペニスの熱い感触が膣を包み込んだ。
「あ、あああああああああっ!?」
甘い痺れと電気が襲ってくるようなショックが一気に襲ってくる。大丈夫か、と返事をしてきて「だいじょうぶ」と答えれば、軽いキスをした。
「やぁ、ああ…」
このままの状態で乳房を色々な形で揉まれ、胸の頂点を掴まれる。あつい、あつい――でも、きもちいい。とそう感じ取る中、彼はこう言った。
「…よく頑張ったな」
彼は口付けを返すと、胸を優しく揉みしだく。それと同時に、腰を淫らに動かした。
「ろーらー、あつい、もっとちょうだい…もっと…」
パンパンッと腰と腰をぶつけ合い、自分が溶けていくような感覚に陥る。その時彼は自分のヴァギナ――クリトリスをぐちゅぐちゅとかき混ぜ、壊れていくような感覚に陥った。
「ひぃ、あああ―――やあああっ!そこ、やだ、ぁっ!」
肉某を叩きつけられるような感覚に抗える事が出来なくて、ぐうっと我慢の限界が近付いているのか、子宮に一気に熱いマグマのように、ねばねばとした精液を叩きこんだ。
「あああ、あああっ!ひぃ、あああああああっ!」
それと同時にヴァギナから勢いよく潮が噴射されて、自分はチカチカと点滅するような感覚と――子宮にどろりと注ぎ込まれる感覚で――自分自身が途切れて行った。



ふうふうと息を荒くし、自分でも最後までこの行為を躊躇わなかったのが少し後悔をしていた。どくりどくりとペニスから注ぎ込まれる粘液のような精液を彼女の子宮に注ぎ込む。出し終わり、ヌポンと栓をするような音をしながらペニスを引き抜く。意識がない彼女に毛布を被せ、そばに置いてあったコーヒーカップを飲み出した。

果たしてこれでよかったのだろうか。と思えば、少し気が楽になりそうだった。



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