Good Bye Loneliness

どうせ、いつか壊れて死んでいくのに。

目を閉じて、本を読む。自室でダイアトラスから謹慎処分を言い渡され、暫く本棚に置いてある本を読むことに専念した。本を読む事で暫く静かになれる。だから一人のままでいい、ダイアトラス以外、何も望む事は無い。と自分は我ながら思う。けれど、ダイアトラスがショックウェーブと話している事が目に付いた。
『正しい。それ以外が間違っているように思えるって正直に言えば私は危険だと思う。そうしないと、何時しかブレーキが止められなくなってしまうんだ』
『……何度も他者とトラブルを起こしているあいつに忠告しておくのが、足りないと思うのか?』
『そうじゃないんだ。何もかも諦めている彼にとって、ダイアトラスは特別な存在だと思う。それと…神様しか信じられない彼にとって、貴方はとても―――』
――――間違った道を行かせていると思う。
それが、彼の言葉だった。前に、長い髪をヘアゴムで留めさせて貰った事がある。手付きが優しくて、まだ慣れない。自分は、目の前に映る掌の爪を、口元に寄せ、千切る。何も無い時に此れが無いと、落ち着かないのだ。そうしている最中、トントン。とドアをノックする音が響いた。
「失礼する、スターセイバー、今日は―――っ!?」
「何をしている!?」とやって来た本人が、自分の口元に指を寄せている事に気付き、それが彼の何時もの癖だと気付けば、腕を強く握り締めていた。
「……それは、やってはいけない癖だと分かっているだろう」
お前は、その爪を噛む癖を治せとーー言っている筈だ。ダイアトラスはそう言い、スターセイバーは口元を歪ませる。
「じゃあ、どうして」
「っ、」
「私は、間違っていると――そう言っている顔をしているんだ。それだけじゃ、駄目なのか?」

あの時の事を思うと、我ながら滑稽な話だと思う。サークルオブライトでも一番浮いた存在であり、いつも一人だと思っている。月の光が自分を照らしている――そうしないと、自分は神様以外何も信じられないと願っていたから。
「けれど、お前は俺に――縋りたいんだろう?」
そうだろう?とデスザラスは目の前で笑う。手を見せ――彼は、自分の指を掴み、鋭い歯で、柔らかい皮膚をかぷり。と齧り付く、流れ出る赤い血は――自分の髪の色みたいで。彼は自分の真っ赤に流れ出る血を吸う。
「お前は、正しい。けれど、其の歪さが美しい」
彼は、月の光を見て、笑う。自分も、少し微笑んだ。きらきらと、赤い髪が月の光に反射して照らされている。きっと、そういう世界で生きてきたから、そうなのかもしれない。

やはり、私は穢れたものに殺されたいのだ。

スターセイバーは本を読んでいる。時折この場所に来る事が多いし、自分に対して睨む事が多いが、自分の言っている事をすぐさま理解する事が多い。赤い髪を束ねて、時折見える白い筋のメッシュと、本人も否定している美貌であるが――これで惚れない者も居ないだろう。

デスザラスは溜息をふぅ、とつきながらも彼から渡された本を本棚に戻し――宛がわれた部屋に行こうとした。が、泣き声と思わしき啜り泣きが聞こえた。まさか、何かあったのか。ドアを開け、すぐ様様子を見に来た、が。
「お前…」
其処に居たのは、声を上げる事をしないのか、口を片手で抑えながらも、立ち上がっているペニスを必死でローションを使って抜いている彼自身の姿だった。
「み、るな…!」
自分らしからぬ本を自分に向かって投げつけ、デスザラスは持ち前の動きで咄嗟に回避した。が、自慰とは思えない――いや、彼のペニスの後の部分に、男性には無い部分がひくひくと蠢いていた。赤と白の茂みに覆われている、所謂――女性の、スパークを成す機関と言われている子宮だった。それをハッと、見られている事に気付いたスターセイバーは怒るような表情をした。が、
デスザラスはしゃがんで彼を見た。「これはどうしたんだ、一体」
お前は、何も言わないと分かってるんだろう?だったらそれが何なのか教えろ――と、単刀直入に言う。すると、彼は「これがあるから、ダイアトラスと出会う前は――苦労した」と答えた。
大凡言いたくない過去でもあるのだろう。スターセイバーはそう言い、出てってくれ。と合図を彼に送る。が、デスザラスは拒否した。
「つまり、それが熱を持っている――分かった、手伝ってやるよ」

ひくひくと蠢く赤と白の芝生に覆われたグロテスクな器官に一本の指を添え、くるりと芝生を厭らしい手つきで舐め回す。
「あぅ…っ!」
もう一本の親指で陰核をぐりぐりと捏ね繰り回し、ほろりと一筋の涙を流す。やがてそれは段々強くなり、ぐちゅぐちゅとき乱させられる。熱を帯びた雄は、雫を滴らせ、あ、あと虚ろな声を出す。
「ひぃ、あ、あ〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
ぎゅっと陰核を引っ張り、一番いい所を突けば、ペニスからは大量の精液が噴射する。
(イッたのか…)
恐らく、これがあるから色々酷い目に遭ったのは想像した。ふーふーとスターセイバーは荒い息をし、自分も我慢が出来なくなったデスザラスは、ベルトをガチャガチャと外し――ペニスを取り出す。が、ひとつだけある事を考えた。
(恐らく――子宮を使うのはあまり良くない。本気で彼の怒りを買うかもしれない)
理性を必死で抑え、彼の雄と自分を併せ、ぐちゅぐちゅと水を鳴らした。
「ああっ…ああん…や、ぁ…」
「…すまんな、お前の気持ちを考慮して――このやり方にさせて貰った」
其処を使うのは、あまりいい気持ではないからな。と笑いながら、そう言えば――彼は、自分に少しだけ、軽いキスをする。お礼の言葉なのだろうか。と思えば、赤と青の異色の茂みを液が滴り、交ざり合いながらも――ペニスとペニスが擦れ合う動きはとても静かだ。けれど、我慢の限界がそろそろ近付いてくるだろう。
「そろそろ、出す、ぞ――――っ!」
「ひっ、ああああああああ!」
嬌声を上げ、ペニスから大量の精液が流れ出た。デスザラスは声を上げ、彼の身体に精液をぶちまける。後は、二人分の荒い息が部屋に響いた。

ソファですやすやと眠っているスターセイバーを見上げ、汗だくになった服を洗濯機に入れながらも、ズボンを着て、上半身は何も着ていない状態で煙草を吸い始めた。あの時、子宮をき乱した時の嫌悪の表情は、確かだった。
(恐らく、あいつも苦労していただろうな――)
少し、優しく髪の毛を撫で、部屋から出て行った。



煙草を付ける。ウォワルドの武器庫内はとても静かだ――スターセイバーに「今夜来い」と言いがかりにしか過ぎないメールを送り付け、その時を待っている。武器庫のドアをギィィ…と重い音を響かせて、当の本人が来た事を知らせるお告げが来たようだ。デスザラスはカツカツと軽い靴音を響かせるスターセイバーを見て、来たか。と言い、彼を自分の目の前に立たせる。
「この前の一件―――あれ、ちゃんと説明して貰おうか」
スターセイバーは無言だ。つまり、本当に言いたくない理由があるのだろうな。とデスザラスは彼の服の裾を掴む。
「……好奇な目で……」
好奇な目で見られた。つまり、あれは物好きな輩がやって来そうだ――自分自身は何となく察する。物好きな輩に、厭らしい事をされるか――或いは。
「大丈夫だ、何も言わない。貴様は貴様だ」
スターセイバーはその言葉が信じられないように、一歩後ずさる。少し声が震えている。デスザラスの言葉が信じられない。だが、彼の手を繋ぐ。
俺ですら信じられなくなったのか?」
その言葉は、信頼に値する。スターセイバーは大人しく降参したのか、ベルトを外す準備をし始めた。

この際、潤滑剤を持ってきて良かったと安堵する。指に潤滑剤を垂らし、ベルトとズボンを中途半端に脱がしかけ、赤と白の入り混じった茂みを指で優しく撫で――クリトリスをするりと撫でるように、引っ張る。
「ひぃ、あ」
スターセイバーはまるで拒否を示すように、口を手で押さえている。恐らく、誰にもこの器官を触られてたくないと思っていたのだろう。だが、勃ち上がったペニスと一緒にクリトリスを引っ張ると、高らかに悲鳴を上げる。
「んぁっ…ああ…!」
「遠慮はするな、どうせ此処に人は来ない」
手を握り、両手を持ってきたタオルで縛る。くちゅり。とヴァギナに一本の指を挿入し、恥ずかしい顔をしているな…と硬直し続ける彼の姿を見て、優しく頭を撫でる。これでよく生きてこられたな――と、どうせ物好きな輩を斬り捨て続けた事を思い浮かびながら、デスザラスは無言で二本目の指を挿入した。
「ひぃ、ああああああ……」
声を上げ、スターセイバーは涙をぽろぽろ流す。デスザラスは涙を指で拭い、彼の頭を撫でる。
「大丈夫だ、誰もお前を変な目で見ないから」
そういう奴は、俺が追い払ってやるからな?と彼を宥める。そういったデスザラスの姿を見て、スターセイバーは彼を抱き締める。
「…どうした?」
「………お前なら………して、いい」
好きに、やっていい。
彼を抱き寄せる態勢にし、ヴァギナをくぱぁ。と開かせる、彼が自分を認めた――そんな優越感があったのか、デスザラスはベルトをガチャガチャと金属を鳴らし、勃ち上がったペニスをヴァギナにゆっくりと入れる。彼を傷付かないように、ゆっくりと子宮に届くように――膣内を進ませる。
「動くぞ…」
「ひぃ、あああ」
腰を動かし、喘ぎ声と泣き声を響かせる。床を綺麗に切った爪を引っかき――ぐじゅぐじゅと音を響かせた。限界が来たのか――デスザラスは「出すぞ」と腰を強く打ち付ける。
「あああっ!」
子宮に精液をどろりと吐き出し、勃ち上がったペニスからもびゅーびゅーと精液が吐き出される。デスザラスは「よく頑張ったな」と彼の目元を拭いた。スターセイバーは俯いた表情で彼を見てー―彼からコートを貰う。
「…………」
「どうした?何を俯いているんだ」
こうやって、自分を大事に扱ってくれるのは――彼以来だろうか。スターセイバーは、デスザラスを見上げ、静かに目を閉じた。



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