お気に召すまま

「何だこれは…」
ファーマが小包を開け、アダルトグッズ…詰まる所ピンクローターを見て開口一番そう言った。こんなものを注文する奴はターンだけしか居ないだろう。しかし、そのピンクローターにはある違う特徴があった。
そう、振動を調節するリモコンが無いのだ。どういう事だ?と困惑したような表情で思い詰めていたら、丁度帰って来たターンが彼女を見つけ、少なくとも明るい表情で「届いたか」と言う。
「リモコンが無いのだが」
「ああ、このローターは一つだけ違うところがある――スマートフォンで操作出来る仕様でね」
「…最近のアダルトグッズも進化しているのだな。成程、詰まるところこれを私にお試ししろと言う事か」「そういうことなのだよ、ドクター」
するとファーマは白衣とワイシャツをすぐさま脱ぎ始め、下着の姿となった。で、どんなプレイをしたいんだ?変態め。と言わんばかりの視線をし、ターンはとっさに準備を始めた。
目隠し、手足の手錠、椅子。用意されたのは三つの小道具だった。
「…準備は良いか?」
スラックスを脱ぎ、赤い茂みが覆い隠している花弁を小指で擦る。ファーマがんぅ。と少し声を荒げるが、ローターに潤滑剤を零して――ヴァギナにゆっくり、ゆっくりと突き入れ、奥まで入ったと分かった途端に、携帯でスイッチをオンにした。
「んぁ…本当に…動いてる……」
タブレットで振動をゆっくり調整しながら、時折その反応を楽しむように見て眺める。手錠で動けないまま、息を荒らげながら目を閉じている。
だが、大人しいままでは意味がない。激しい指の動きで、振動を上下に調整する。
「っ!?あっ、あ〜〜〜〜〜〜っ!?」
暴れて快楽から逃げようとするが、手錠でその動きは阻まれ、ガチャガチャと手錠を動かす事しか出来なかった。体を硬直させ、高く上をあげ、悲鳴を上げる。メーターをMAXにさせると、急にやってきた快楽から逃げる事が困難になり――声を上げる。涎が爛れ、ゆっくりと振動を優しく戻すと大人しくなったが、ぜぇ、ぜぇと興奮状態から我を戻し、顔を見上げる。
「…ドクター、口を」
「んぁ、ああ…」
ガチャガチャとベルトを外し、はち切れんばかりのペニスをズボンから取り出す。暫くローターは振動をゆっくりと続けるだろう。ペニスを彼女の唇に近づけさせる。ファーマは待っていたばかりと赤い舌でペニスをしゃぶる。
「ふぅん…うぅ…ふっ……くっ……」
ゆっくりとペニスを味わうように舐め、上下にしゃぶり続ける。その行為の最中に良い事を思いついたターンは――ローターのメーターを最大にする。
「んぅ!?あ、〜〜〜〜〜〜〜ッ!?ひぃあああああ!?」
「ドクター、続けろ」
急に高らかにやって来た快楽に叩きつけられ、我を忘れそうになったが――じゅぽじゅぽと音を鳴らしながら、ターンから言われるままに作業に没頭する。
「ドクター……もう、限界だ……一気に、出すッ…!」
フェラチオで限界を迎えたペニスを一気に彼女の唇から引き抜き、ペニスから大量の精液を彼女の顔にぶちまけた。
「んぅ」
ピンクローターをずるり。と愛液まみれになって彼女のヴァギナから引き抜いた。よくもまああのエクスタシーに叩き込まれたもんだ。手錠を外し、水を飲んでいるファーマはターンを見る。
「二度とそれを使うな」
あんなに快楽に叩きこまれたのは何処の誰かだったのか。しかし、このプレイも支配欲と服従を煽らせる、悪くは無い。しかし、ファーマは水が入ったコップをテーブルに置き、ベッドに寝そべる。
「普通のプレイをしたいのだろう?」
裸体で寝そべるファーマを見て、そう囁くと、ファーマは彼の首筋を両手で抱き締め、ゆっくりと押し倒した。
「正解、今度は私の言う事を聞いてもらうからな」



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