星天ギャラクシィクロス




ああ、光は我々の手に。

「十二人の黄金聖闘士…!」
リフィアは、祈りが通じたのだ――もう、この世界に絶望は満たされない。
「あれがグングニルの槍…!」
ムウは、ロキの持つ禍々しい槍を見据えた。自分達の力で――恐るべき力を作り出していたとは。
「滅茶苦茶な破壊力だな…」
デスマスクは、ロキが放つ恐るべき破壊力を思い知った――が、ヘレナや妹達の為…誰かの為に想う事を知った。それは、奇跡だからこそ、生み得た力なのかもしれない。
「あの一撃を…もう一度、撃たせてはならない…!」
アイオリアの問いかけに、サガは答える。
「その前に――我等が倒す!」
アイオロスは、サガの答えに頷く。
「行くぞ――!」

遺伝子レベルの
インディペンデント
絶望も希望も
抱いて
足掻け命尽きるまで

デスマスクは、アフロディーテに告げて…一撃を食い止める為に駆け抜ける。
「ダチが世話になったな」
照れくさそうに言う彼の言葉に、アフロディーテはやれやと内面思うが、焦る。
「私が、もう少し駆けつけていれば…!」
「悔やんでいる暇はねぇ…!」
「違いない!」
腐れ縁だとしても、心は一つ!
「狂おしく咲き誇れ――ロイヤルデモンローズ!」
「ヘレナの為にも貴様はぶちのめす!――積尸気冥界波ぁ!」
薔薇と死の一撃の連携攻撃――だが、それはロキの盾によって塞がれる。

ヒカリと飛沫のKiss
恋のような
虹のバースデイ

全ての役目を終わらせたカミュは、ミロに語りかける。
「ミロ、聞いてほしい…私は…」
「目的は果たせたのか?」
「友の魂を救う事が出来たと…信じている」
信じている――盟友スルトの救済をしたカミュは、もう何も迷いは無かった。そう、だからこそ――ミロや、シュラとの戦いで経験した溢れてやまぬこの思いが、カミュ自身を救っている。無論――スルトも。
「ならばもう迷う事は無いな――」
「ミロ…」
「突き進むのみだ!」
そして、二人はロキに決戦を挑む。
「闇を突き破れ!真紅の衝撃――スカーレットニードル!」
「活路を開け!絶対零度の天――オーロラエクスキューション!」
真紅の一撃と絶対零度の一撃がロキを襲う、が――それは簡単に振り払われる。
「効かぬか…」
「諦めるな!」
だが、彼等にグングニルの一撃が襲い掛かる。それを救ったのは――。
「クリスタルウォール!」

どんな美しき日も
何かが生まれ
何かが死ぬ

ムウと、シャカだった。ムウは告げる。
「我等、十二人が揃えば――」
「邪神を封じる事も、不可能では無い…!」
そして、解き放つ。
「スターダスト・レボリューション!」
「天空破邪…魑魅魍魎…!」
再び連携の一撃を、ロキは槍で一閃する。
『例え何人居ようと…!』
だが、襲い掛かるのは大地の怒り――ロキが放つ、巨大な岩の一撃。
『我が力の前に消え去る運命…!』
彼等の目前に迫ろうとした、その瞬間…!

せめて唄おう
I love you
世界が酷い地獄だとしても

「消えるのは――貴様の方だ」
シュラの一閃が――ロキの一撃を破壊した。
アイオリアもまた、彼に立塞がる。
「我等こそこの地上を――」
「人々を守る最後の砦――」
「行くぞ、アイオリア!」
「おう!」
そうだ、もう何も恐れるな!
「邪悪を切り裂け――」
「脅威を打ち砕け――」
信じあえる仲間が居るからこそ、信じるべき道を見つけたのだから!
「エクスカリバァァァァァァ!」
「ライトニング――プラズマ!」
切り裂く一撃と――閃光の一撃がロキの脅威を打ち払う!
「無駄だ――」
だが、ロキの反撃を受け、倒れそうになったその瞬間――。

せめて伝えよう
I Love you
解放の時は来た
星降る
天へと
響き飛べ!リバティソング

「あ、アルデバラン…!」
「ど、童虎…!」
アイオリアはアルデバランに抱えられ、
シュラは童虎に抱えられる。
そして二人はロキに駆け抜ける。
「アルデバラン、最後の戦いに――力の出し惜しみをするでないぞ!」
「無論!我が拳が砕け散るまで、奴に叩き込む!」
「その意気じゃ、参るぞ――」
「おう!」
「廬山昇龍覇!」
「グレートホーン!」
その一撃は、完膚なきまで叩き込んだが――ロキによって、三度も遮られる。

Stardust!

サガは、かつて自分が殺しのも同然の――憧れの人であり、友と言える存在に、初めて語りかける。
「アイオロス、お前へと向き合う日が訪れようとはな…」
アイオロスもまた、サガが13年苦悩していた事を思い出す。
「その目を見れば分かる…死して尚、茨の道を歩んできたのであろう」
サガは、アイオロスに再び問いかける。
「かつてお前の流した血に比べれば…我が胸の痛みなど!」
「しかし今、こうして再び戦える事――私は、誇りに思うぞ…サガ」
もう、過去も全て、振り切って手を取り合って――ともに最後の戦いへ!
「アイオロス…」
「行くぞ!」
アイオロスは叫ぶ。
「地上に生ける者の未来は…」
サガは、語りかける。
「我等の拳で切り開く!」
最後の一撃だ――星へと突き進め!
「アトミックサンダーボルト!」
「ギャラクシアンエクスプロージョン!」

そして奇跡は待つモノじゃなくて
その手で創るものと…吼えろ!
流した過去の苦みを
レクイエムにして
生ある全ての力で
輝けFuture world
信じ照らせ
星天ギャラクシィクロス

星天ギャラクシィクロス/風鳴翼(水樹奈々)&マリア・カデンツァヴナ・イヴ(日笠陽子)


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