呪々




焼かれるのは魔女の証。
火をつけるのはいつだって、私。

「――病に苦しむ人々の元では無く…どうして、戦いの場に身を置く!?」
そうだ――バルドルは、人々を救うのではなく…本来の心が望んでいない、戦いに身を置いているのか!?
「神ではない貴方に――分からぬのでしょう」

「地上を這う生き物の痛みを憂うなど…それは、神の領分にあらず!」

「そう――神の力を得た私には、相応しい場所がある筈…それを求め…私は彷徨い歩きました。そして――遂に、見つけたのです。それは戦いと言う場所でした。戦いにおいて、他者の痛みを憂うなど無用な事…。むしろ情けは邪魔なだけ――私は、彼の者達を尽く退け、アスガルド最強の戦士と呼ばれるほどになった。そして――オーディーンの地上代行者となったアンドレアス様から、栄えある神闘士に選ばれたのです。絶大なる強さと――世界を見通す叡智!戦いの場こそ――神の力を生かすに相応しい!」
だが、それを――シャカは、拒否する。
「断じて言う――お前は神ではない――!」


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