魔術師と…

「フレイド殿…」
グラディスがフレイドが帰還したと聞いて駆けつけたが、怪我を負って帰って来た上に赤子のドラゴンを持って帰って来たと言うのは聞いていない。ベントーザは「ほうほう」と赤子のドラゴンを見て、ベントーザの同期のコルウスはジッと赤子のドラゴンを見ている。
「ベントーザ殿、フレイド殿が魔物退治から帰還したと聞いたが、如何なされたで御座るか?」
「いんや…と言うかコルウス、レボルト様の密偵であるお前もペルブランド様の部下であるこいつが…ドラゴンを持って帰って来たと聞いたら、驚くだろう」
「然程、驚かない話で御座るが」
コルウスはそう言い、ジッとフレイドを見る。ベントーザも「何だかなぁ…」とフレイドを見ているが、子供のドラゴンを持って帰って来たなんて…いや、ペルブランド様かバーリッシュ様辺りに世話を頼んで…駄目だ駄目だ!あいつらに頼むとろくな事にならないから却下だ!ソキウス様も危ないしラケルト様はペットにしそうだからフレイドが可哀相で却下!カーバリオ様?ああ彼なら任務で遠くの国に出張中です!クルード様とシュトルツ様に頼んだら…うん、厳しそう。
「あー、子供のドラゴンを世話をするなんて難しいんだ「俺が居ますけど?」
後ろにグラディスの部下であるセミリアが居た。
「せ、セミリア!?」
グラディスは心底驚いた。セミリアがドラゴンの世話をするの!?え!?マジで!?と思ったが、セミリアは「任せてください!ドラゴンの世話、慣れていますから!」と言って子供のドラゴンを持って帰った。


「…成る程な」
ペルブランドはそう言い、フレイドの与太話を聞いていた。
「唯、お前が無事でよかったぞ…フレイド」
――心配を、されたのは当然の事であったが。

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