「おい、レイン…本当にこのデータで合ってるのか?」と刃。
「合ってる」とレイン。

彼女がZ-ONEから頼み事をされ、鬼柳と言う男が襲撃したデータベースを調べていた。破損したデータがあるものの、修復をすれば問題は無さそうだ。
彼女が調べたいものは、13年前――一体インペリアル・コーポレーションの地下の爆発事故で何があったのか?何を召喚するつもりだったのか?
彼女の手先は器用であり、コンピューターの極秘ロックも簡単に解除出来てしまう。刃は自分の電脳精霊である『X-セイバー』のデータを管理している最中、レインのデータの解除は成功した。
「あ、出来た」
「早いなオイ!」
刃の突っ込みが響く中、レインはデータの中身の詳細を発掘した。

「電脳精霊の中でで惑星を模した凶暴であり、最も危険な電脳精霊『プラネットシリーズ』…」

「プラネットシリーズ!?真澄から聞いたあの凶暴過ぎる電脳精霊!?」
「…ジムの両親の経歴を調べたら、彼女の両親の友人にインペリアル・コーポレーションの研究者が居た」
「へぇ…って言うか、あいつの両親は…俺達の会社と通じていたのか?」
すると彼女は、何を召喚していたのかハッキリ言った。

「…『暴君の海王星』」

「…へ?」
「成る程、研究者が呼び出したいものってこれなのね…。凶暴で、最も危険な電脳精霊が、爆発事故を起こす理由なんて分かったわ…実験の負荷が耐えられなくて、大爆発を起こした」
「ってまずいじゃねえか!そいつ凶暴なのか!?赤馬のお父さん、なんて実験をさせているんだ!」
「いいや、これは赤馬の父親に内緒で極秘に行われていた実験…其れにこのプラネットシリーズ、2体が何者かに引き抜かれている。『輝かしき金星』と、『巨大な土星』…厄介な事になったわ」
レインの説明に刃は背筋がゾッとするような感覚だった。あの13年前の事故は――恐ろしい電脳精霊を呼び出す実験だったのか?そんな事が許されてたまるか!あー恐ろしい。と心の中で思ったが、レインは口を紡ぐ。
「此処を離れましょう」
「え…何で?」

「…13年前の事故の話を聞いて、死んだ人々が報われないと思っていたもの」

TITLE:水葬
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