「なぁ、ハラルドは…何の用事で俺達を呼び出したんだ?」
すると亮は、ある事を呟く。

「――メラグの肉体に負担がかからないように精神を融合させる方法」

「……!!」
「ドラガンにああ言われたんだろう…真の敵は、『聖歌の喜歌劇』だと。尚更、彼等が目的とするのはドン・サウザンドの復活…」
「復活…ドン・サウザンドが一時的だけど、蘇ったってジムから話を聞いたんだけど」
すると亮はある事実を語った。

「――恐らく、ドン・サウザンドを封印していた6宮殿の聖封印の一つが、破壊されたのだろう」

破壊された…?と十代ははじめて聞いた事実だった。亮は説明を行う。
「アルカディア、エリュシオン、シャングリラ、アガルタ、ニライカナイ、ホウライには聖封印が施されている。電脳コードオリュンポスでは単純に解除する事は難しい。だから精霊王達は6重に封印を重ね、最後の鍵となるあるものがなければ…ドン・サウザンドを完全に蘇らせる事は出来ないだろう」
「なあ、もしかしてそれって…?」

「――依り代となる、巫女」

「まさか、メラグと璃緒の精神を融合させる事は…!?」
「メラグは前世に巫女を務めていたと、資料に書かれていた。貴重な文集だったが、役に立つとはまさか思わなかったな」
つまり、聖歌の喜歌劇の目的はこうだ。聖封印を破壊し、真実の祭壇に彼女を犠牲とさせ――ドン・サウザンドを完全に蘇らせる!?
「何か方法は無いのかよ!カイザー!」
亮は「困ったな」と言うも、ある人物が予想外の事を呟いた。

「――ヌメロン・キー」

「…V?」
何も言わずにただ二人の会話を見ていたVが、ある事実を語った。
「――ダークネスは、復讐の為にあらゆるデータを完全消去する『ヌメロン・キー』を作った。其れがあれば、例え神でも…ヌメロン・キーには対処出来ないだろうから」
「しかし、ヌメロン・キーは何処に…?」
するとVが、真実を告げた。

「――ナッシュは、ダークネスを封印した後にヌメロン・キーを聖なる剣『エクスカリバー』に封印した。そのエクスカリバーを持つ者…それが『アーサー』」

「アーサー…まさか、赤馬零児の事か…!?」
亮は、まだ希望が残されているような顔で驚きの声を隠す事が出来なかった。円卓の騎士達、聖歌の喜歌劇、精霊王――何かが一つに繋がったようだ。
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