「しかし、コロッセオに入るには条件がある」
オブライエンはそう告げ、説明を行った。

「コロッセオはナッシュに選ばれし者だけが入れる場所。我々一般人では到底入れるものではない…ましてや、流石の俺やジム、アモンでもギリギリって事か」

「じゃあ如何すれば良いんだよ」と北斗。このまま悩み続けても真実の祭壇へは辿り着けない。そう思った矢先。

「私にいい考えがある」

「ハラルド…?」とジムはぼやく。ハラルドは何を考えているのか分からない何時もの不敵な笑顔だ。彼は何時も自分に的確なアドバイスをする。どうしてなのだろうか。と思うものの、ハラルドの真意は分からなかった。
「我が社『ヨツンヘイム・コーポレーション』に来い。そうすれば、全知全能の極神聖帝の私がアドバイスを贈る」
「怪しさ満々だよ…だいたいアンタを信頼できるケースが何処に」
「遊城十代。私を信じてくれ」


「…分かったよ」
十代はそう不貞腐れた顔で言い、準備を行った。

「私が運転を行う」
「流石に不安になって来た」と十代。後部座席にはジム、オブライエン、十代。運転座席にはハラルド、座席には素良と言う組み合わせのリムジンを運転する。ハラルド曰く「セバスチャンがカスタマイズしたリムジンだ。早くヨツンヘイム・コーポレーションに着くかもしれない」と言っているらしいが。
天才達に会社の留守を任せ、ハラルドの信頼だけを頼りにリムジンが発車した。だけど、どうしてもジムは負に落ちないのだ。
どうしてハラルドは、自分を敵にしない?
どうして彼は、危険行為を行った自分をサポートする?
「…ジム?」
何も呟いていないジムに、十代は呟く。だが、彼女も彼女なりに悩んでいるんだ。と十代は納得したように思い、ハラルドの運転しているリムジンに身を任せる――が、ハラルドはポツリと呟く。

「…どうやら、敵の御出座しの様だ」

現れたのは、銃を構えたサイボーグと…ヘリコプターから空を見上げる謎の男だった。
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