屋上にて。

「――やっと戻って来てくれたんですか。初代『パブロフ』」
真澄はそう言い、部屋でオブライエンと言われる男に話しかけた。刃は複雑そうな表情だ。北斗とヨハン、それに龍可は彼を見ている。
「今まで何をしていたのですか?其れに、先代『シュレディンガー』まで連れて来て…」
「真澄、今は何も言うな」
「しかし、貴方は…」と北斗。
「言うな!」とオブライエンに一喝された。北斗と刃はオブライエンの声に怯え、真澄は「馬鹿」と二人を罵る様な形で言った。

「あれあれ、皆何をしているの?」

「…先代『シュレディンガー』!?」
素良の姿を見て、ヨハンは驚いていた。素良はペロペロキャンディーを舐めながら天才達の姿を見ている。
「全く、お前は…」
「それにオブライエンも。皆元気にしていた?」
「皆元気にしていたって貴方は自由過ぎます!もう少し警戒心を持って下さい!」とヨハンから警告を受けた素良だが、オブライエンは溜息をつく。
「全く、何時も通りだな。『トト』になってからも…」
「トトって…あの『オズ・マジック・ウィンド』の!?」と刃。オブライエンは話を続ける。
「素良がシュレディンガーの座を退いた後、変わる様にヨハンが入って来た。俺は彼が引退した後に入って来たから所謂後輩って訳だ」
「それなら共感出来るわ」と長い年月『カルネアデス』を勤めて来た真澄が言う。素良は話を続けた。

「まぁオブライエンと十代の援護が無かったら、ジムは死んでいたよ」

「…其れは言えているな、アンチノミーの情報だが『聖歌の喜歌劇』と言う暗号が出て来た」
「其れは俺も調査中だ」
「オブライエン、貴方…まぁ良いわ。その鬼柳京介、『オセロ』と名乗っていたわ」
「オセロ…ウィリアム・シェイクスピアの?」
「えぇ、そうよ。『フィンブルツィールの災厄』が始まる前…数百年前の人だったらしいわ。生きている訳が無い。つまりコードネーム」

「恵の推測が正しければ…恐らく、な」
オブライエンはそう呟き、素良はこう言い放った。

「皆、ギスギスしているなぁ…まぁ、侵入者やドン・サウザンドの復活で色々在るからね」

「…貴方はフリーダム過ぎます」
ヨハンは突っ込んだと言う。
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