エントランスに向かうと、黒衣に身を包んだ男だった。歳は16歳ぐらいであろう…紫の髪をしている。
兵士が銃器を向けるも…何か怯えた様子だった。
ジムと北斗と真澄、そしてハラルドがエントランスに着くと…ジムは口にする。
「BlackBoy!」
「……!」
黒衣の青年は、ジムに気付く。彼女を助けた青年である事は分かっている。だが…何故彼がこんな事を?
「一体、何故こんな事を!」
「………」
青年は何も言わずにただ黙っている。すると、兵士がジムに「下がって下さい!此処は我々が!」と叫ぶが…。
突如青年から突風が巻き起こり――兵士が吹っ飛ばされた。
「此処がインペリアル・コーポレーションか?」
「ああ、そうだが!?」と北斗は当たり前の事を言う。すると青年は何かを口にする。
「……?」ジムは何かを口にしたが…其れは何なのか、分からなかった。すると北斗は電脳精霊を召喚する。
「セイクリッド・プレアデス!」
同じく真澄は電脳精霊を召喚した。白銀に輝く騎士だ。
「ジェムナイトマスター・ダイヤ!」
二人の電脳精霊に圧倒されるものの――青年は何も怯えなかった。すると彼は…電脳精霊を召喚する。

「…ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」

竜が二人を襲う。しかし、ジムはまさか――電脳精霊を召喚した。
「此処は下がってろ!」
「嫌だ!黙って見る訳にもいかない…二人を援護する!…ギオス!」
化石の竜がドラゴンを押さえ込み、混戦になっている最中――澄んだ声が響いた。

「成程、お前が此処の会社を襲った侵入者か」

其の声にジムは覚えていた。円卓の騎士達を統べる『アーサー』と呼べる存在。天才の少年であり…騎士達の指導者である。

――赤馬零児。『アーサー』本人だった。

其れと同時に、ジムは青年の言葉をはじめて理解出来た。

『逃げろ』と。
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