急に倒れたジム、騒然となる部屋に居る7人、何かを悟ったパラドックス、パラドックスと同じく何かを悟ってしまった真澄、呆然とただ見ている恵。
騒然となる最中、二人に対してヨハンは言う。
「刃、北斗…そいつ女の子だから手荒な真似はするなよ。後で宝玉獣の餌にしてやるからな」
「チッ…分かったよ!やりゃあ良いんだろやりゃあ!」
「北斗…」と刃と呼ばれた少年。竜可は「ヨハン…」と心配としている。するとパラドックスは二人に指示する。
「取り合えず…彼女を休憩室に運んでくれ」

ジムが居なくなった後、7人は丸上のテーブルに囲んで椅子に座っていた。
『メビウス』のレイン恵は何も言わない。『ヘンペル』の志島北斗は苛々としている。『パブロフ』の刃童刃は指をテーブルにぺしぺしと叩いており、『カルネアデス』の真澄に睨まれて癖をやめた。『ラプラス』の龍可は如何すればいいのか分からなくなり、『シュレディンガー』のヨハンに尋ねた。
「ねぇ、ヨハン…どうしてジムさんは倒れたの」
「恐らく、フラッシュバックが発生したのだろう」
「フラッシュバック?」と彼女は困惑する。何も言わない恵が口を開いた。
「閉ざされた過去が扉を開き、彼女の過去を呼び起こそうとする。そう、この『神々の箱庭』の中で――」
「…つまり、彼女と此処は何か関係あるって事か?」
「そう言う事よ、馬鹿」
真澄にぐさりと刺され、北斗は膝を抱えて落ち込んだ。そんな彼を無視し、ヨハンは話を続ける。
「なら、彼女が心配だ」
「心配だって言われても…彼女に寄り添ったら余計にトラウマ呼び起こされるだろうが」と刃。恵はイチゴパフェを暢気に食べている。
「だけど…彼女は何故倒れたんだ?」
「其れは私に任せてくれ。Z-ONEなら何か知っている筈だ」
「よろしく頼む、パラドックス」とヨハン。パラドックスは退出し、6人だけになった。すると真澄が口を開く。
「そう言えば、インペリアルコーポレーション…通称『神々の箱庭』。かつて事故があったのよ」
「事故?」と刃。何か思い出したヨハンが、口を紡ぐ。
「かつてこの地下実験場に…危険な電脳精霊を召喚する為に実験が行われた。でも結果は失敗…多数の死者が出たらしいわよ」
「つまり…ジムとその『事故』に何か関係がある?」
ヨハンは口に出すと…北斗は「ああ、それか」と口にする。

「確か…いたいけな少女が居たらしいってな…確か、名前は…」
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