「自分のせいだ」
自分のせいなら、消え去ったほうが良い。そう思っている矢先に、辛い事が起きた。大事な友達が自分のせいで命を落としそうになった。
「消えてしまえば良いのか」
確かに呟いた時に、小さな光があった。

「そんなの駄目だ!」

光から小さな腕が出て、ちっぽけな手を掴んだ。

目を覚ました時には、病院だった。
ああ、生きているんだ。と思い――目を合わせると、十代が居た。十代は、自分を抱き締めた。
「良かった…本当に良かった…!」
十代は半分泣きながら、自分を抱き締めていた。苦しそうだけど、でも、自分を必要としてくれる人が居る。
「…十代、有難う」
有難う。何時もは英語だけど、今回は特別だった。

「傷、大丈夫?」
「傷は…平気だな」
まだ包帯を巻いているが、血は瘡蓋となって消えかけていた。あの時は怖かったけど、十代が居れば怖くない。
「…十代、お前の過去が知りたい」
ジムの発言を聞いて、十代は真剣に言う。
「――ブレイブって人から話を聞いたんだ。お前の過去を知ったのなら、俺の過去も話してあげようかと何時かは思っていたんだ」
ジムの片目の包帯を解き、義眼であるその姿を見る。
「何だか、ロマンチックみたいな感じだな!」
「十代…おあいこだな!」
二人で笑いあった時に、ぎこちなかったけど…今日なら笑える気がする。ジムはそう思えた。
十代が語ったのは、6年前の事だった。

――其れは、辛い過去の話だった。

title:空想アリア
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