アンチノミーに連れられて十代がやって来たのは大聖堂『ミカエリア』であり、其処に居たのは精霊王達と――天才達と呼ばれる人物達であった。
一人は巨大な体をしており、十代よりも身長が高い。アンドロイドの様だ。
もう一人は確か『ドン・サウザンド』と戦った英雄『不動遊星』の姿をしていた。しかし顔の半分は機械であった。
「…彼等は?」
「僕の、仲間…『天才達』」
パラドックスの姿もあった。するとアンドロイドの男は語りかける。
「貴様が十代か?」
「何で俺の名前を知っているんだ?其れに如何して…」
「貴様の名前はパラドックスから聞いている。私はアポリア…天才達の一人であり、『フィンブルツィールの災厄』を生き抜いた四人の内一人だ」
すると不動遊星を模した男は、ゆっくりと語りかける。
「私はゾーン…天才達の一人です」
十代に握手をし、十代は握手をした。するとドルベが現れる。
「貴方が6年前の事件の…いえ、何でも無い」
風の精霊王は何を言っていたのだろうか…もしかして――あの事件の事を知っているのだろうか。十代は唾を飲んだ。
風精王『シルフ』のドルベ、
水精王『ウンディーネ』のメラグ、
炎精王『イフリート』のアリト、
無精王『ゼロ』のギラグ、
光精王『ウィルオウィスプ』のミザエル、
闇精王『シャドウ』のベクター。
6人の精霊王達が勢揃いし、4人の天才達も現れた。ドルベは語る。
「これより、精霊会議を行う!」

「何故璃緒とメラグの魂を融合させるわけにはいかない理由を知っているか?」
赤馬はそう言い、遊馬に語りかける。吹雪に連れられた後、円卓の騎士達に自己紹介させられ、『アーサー』の赤馬零児の説明を受けた。
「彼女は『ナッシュ』の妹であるが…彼女はナッシュと一心同体である。電脳精霊と人間が融合すると、超人的存在となる。だが、彼女は我々に同行するよう語りかけたが――彼女は其れを拒んだ」

「私は兄と共に在る」

すると吹雪は語る。
「僕達は『対精霊王レジスタンス』の様であってね…精霊王たちと敵対する感じなんだ。でも、精霊王達は人間と魂が融合していてね――一度は死んだ。
でも、璃緒ちゃんは唯一生きている人間なんだ。もし彼女が融合をしたら、全員が恐ろしい力を発揮する。だから其れを防いでる為に肉体を保護した」
「其れって――酷すぎやしないか!?」
すると薔薇色の女性は語る。
「でも――精霊王達の圧制で苦しんだのは私達。だから、反撃の時」
すると零児は「結論だ」と語る。

「璃緒と関わった人間は――即刻排除する。例え、友達であっても」

title:レイラの初恋
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