大精霊王が集う神殿にて――。
「――ジムは、メラグの魂と体を融合する事を望んでいる。其れが彼女の罪滅ぼしなんだ」
ドルベはそう言い、溜め息をついた。
「じゃあ何で、先に体を回収しなかったんだ?俺達が探して発見すれば…普通の少女として生きられた筈だぜ?」
ゴツイ体をした電脳精霊――『ゼロ』のギラグが話し掛けた。
「いいや、駄目なんだ。メラグの体を先に回収をしても…時が流れなければ融合出来ないんだ」とドルベは再び語る。
「へぇ、良いんじゃね?」とベクター。
「貴様…」とミザエル。
「二人とも落ち着け!喧嘩すれば集束つかなくなる!」
ドルベは二人を宥め、溜め息をついた。するとアリトは質問をした。
「じゃあ質問なんだけどなぁ…何で『ナッシュ』は、ジムに魂の探索を託したんだ?」
するとドルベは、アリトの質問に答える事は無かった。
「ドルベ…ドルベ?」

「いいや…円卓の騎士達、『オズ・マジック・ウィンド』に発見されたら…ひとたまりも無かったんだろう。あえて人間のジムに託した…」

「………円卓の騎士達側に、肉体が保管されてあるからか…」
ミザエルはそう言い、ドルベは頷いた。

十代は悩んでいた。
右京先生が最初から全てを知っていた事。ジムが思い詰めていた事、其れに電脳コードを売っても、世界を救っても、何も変わらなかった事…。
「…如何すれば良いんだ、俺は…」
すると電脳世界からの呼び出しだった。「誰なんだ?」とラジエルを見ると…。

「アンチノミー…?天才達の一人だったような…」

電脳世界に行くと、其処に現れたのは青い髪をした青年だった。
「十代?君が…パラドックスやゾーンが待ってる」
彼はそう言い、十代に「ついて来て」と語った。十代はアンチノミーに言われるがままについて行く事となった…。

title:レイラの初恋
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