電脳エリア『アルタウル』――テーマパーク『ドラゴンランド』にて。
「うぎゃあああああああああああああああああ!」
真っ先に悲鳴が聞こえて人々は「なんだなんだ?」と振り返っていた。

先ず一人目。九十九遊馬。テック学園の生徒で電脳精霊のアストラルと一緒に学校をサボってデュエルアバターが大規模に出来る『ドラゴンランド』にやって来た――のだが、謎の少女に声をかけられ、鉄拳がコンクリートの壁を減り込んでいた。
二人目。謎の少女――基、円卓の騎士達『ガウェイン』の神月アンナ。クロウが行方不明なのにジムを捜索中に当たる最中に因縁の相手が見つかったので任務をほったらかしにして因縁相手に復讐する。
以上、ドラゴンランドの騒ぎであった。

「九十九遊馬…あの時の恨み、晴らさせてもらうよ!」
「た、タンマタンマ!俺は何もしていないし何もやっていない!」
遊馬は何も覚えていない。と言うかこの少女とは出会ってもいないし幼馴染でもない(だったらエロゲーよろしくであるが)、寧ろ命が狙われている彼の隣のアストラル――電脳精霊は惚けた表情だった。
「遊馬、この少女は何がしたいんだ?」
「俺にも分からねぇって!なぁ、落ち着けよ、おーちーつーけーって!」
「これが落ち着いていられるかよ!」
アンナの斧がバズーカに変形し、ドラゴンランドが破壊される状況になりかねないその瞬間!

「おい、お前等何其処で騒いでるノリなんだ?」

「……いいえ、ただの脅しです」
遊馬は状況を説明しようにも、ドラゴンランドの警備員もといデュエルアバター運営委員会の一人『ゴーシュ』に遭遇するなんて思ってもいなかった。と言うか最悪の状況だった。
「こいつは恨み相手なんだ!」
「復讐は他所でやるノリだ。と言うか此処で騒がれたらキリがねぇ…とっとと移動するぜ!」
「お、おい!ちょっと待てよ…」
ゴーシュが指をパチンと鳴らすと、二人はワープしていた。

ドラゴンランドが再び騒がしそうになっていた頃、黒いコートの男が現れ、フードから黒髪が現れた。
「…ったく、『ガウェイン』の野郎…何処に行ったんだ?『ラモラック』が先に彼女を尾行しているのに…『パーシヴァル』の名が泣くぜ」
パーシヴァル…万丈目はそう言いながら、ドラゴンランドの行列の中に消えた。

title:水葬
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