夢を見ていた。自分が『レオンではない』頃の話を。

「ねぇジム、貴方の世間話を聞いてみたいわ」
病室で一人少女が語り、向日葵の花を生け捕った花瓶を見て笑った。自分はカレンを背負い込み、よた話や最近の話題について話していた。

でも、彼女は病気が悪化し――彼女は昏睡状態にまで陥る様な酷い状況となった。病気を治すには膨大なお金が必要らしい。
彼女の兄は彼女に頼んだ。助けてくれ――と。兄は姿を消した。
「電脳コード『オリュンポス』は売れば――100億にも劣らない金額となる」
其れだ。其れを売れば彼女は助かる。そう思い、チャンスにかけてみる事となった…。

「―――どうだ、あの小娘の事は何か分かったか?」とミザエル。
「通りでな…犯罪経歴が隠蔽されていた事は分かったよ」とドルベ。
ホウライにて、ドルベとミザエルはジムについて調べていた。

『ぐっ…』
エドは圧倒的なタキオンの力にダメージを受け、ラフェールは銃弾を撃ち尽くしていた。タキオンを相手にするのは100年掛かるわ!とミザエルは思った。
『エド…撤退するぞ』
『ラフェール…分かったよ』
2人の騎士は撤退し、ミザエルは倒れた彼女を抱っこしてホウライに転送した。

「…自分のホウライのアクセスサーバー侵入、データ盗難…完全に犯罪だ。セキュリティに渡そう」
「…待てドルベ」
「何だ」とドルベはミザエルの静止に疑問を持つ。するとミザエルは一つ疑問の様に言ったのだ。
「――ガーディアン・エアトスのハッキング攻撃、と言ったな?」
「そうだ…この電脳精霊はハッキングに特化している。彼女を作った家族は水難事故で一人を除いて全員死亡している…」
「つまり…この精霊の持ち主は恐らく…あの木偶の坊騎士と言う訳だな」
ミザエルはそう言いながら、溜め息をついた。

「ミザエル…君はナッシュと同じく電脳世界を心配しているね…」

「まぁ其の通りだ。ドン・サウザンドは本当に世界を破滅しかねない状況だ。其れだけは何としても避けたいのだ」
ミザエルはそう言いながら、やって来たタキオンを撫でた。
「……タキオン、本性を出したらブルーノとガレスを葬っていたに違いないけど――」
「あの状況だったら死人が出る。緊急用だけだ」
ドルベは苦笑しながら、ただデータを見つめていた…。

title:模倣坂心中
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