ミッドガルド最大の災厄『フィンブルツィールの災厄』
電脳世界と地上に最大のダメージを与えた災厄。多くの人々が犠牲となり、電脳世界に多大なダメージを与えた災厄。
この災厄を齎したのは電脳精霊で最も歴史に名を残す、最強最悪の精霊神――『ダークネス』、『ドン・サウザンド』―――。
彼等を封印したのは、精霊王のナッシュだった。
ナッシュは彼等を封印した後、6人の精霊王に後の事を任せ――姿を消した。

「―――…と言うか、全くジムの後を追えないし!」
書物を放り投げる様におかっぱ頭の青年は本を机に置いた。すると隣に居た金髪の女性が黒服を身に纏い、青年に話しかける。
「…アメルダ、アーサーの命令は絶対よ」
「分かっているよシェリー…ったく、陛下ったら訳分かんないよ!何で僕にこんな事をするのさ!」
青年――アメルダはそう言いながら、本のタイトルを見た。
『フィンブルツィールの災厄の真実』
彼等は車の中でジムを尾行していたが、思わぬトラブルが発生して車が止まってしまったのだ。
「ったく誰だよ!橋を壊したの!」
橋が壊れてしまって渋滞が起こってしまった。警察も橋が壊れる原因は不明らしい――老朽している訳でもないし欠陥が有った訳でもない。
「念の為にあっちに『ベディヴィア』と『ガウェイン』を送り込んだわ」
「シェリーに感謝するよ」
アメルダはそう言いながら、本を再び読み出した。

「こちら『ベディヴィア』。どうだ、『ガレス』――こっちの状況は?」
『状況はオールグリーン。良好だ』
「へへっ、俺が任務を執行して子供たちに食べ物を買えるお金を貰えるからな!」
『クロウ…任務に集中しろ!』
「了解」と言い、クロウはビルからビルに飛び移った。すると一人の青年がビルに立っている事に気づく。
「……?」 
可笑しい、このエリアには人が居ない筈だ。何せこのエリアはスラム街――人が早々住める訳でもないのに。
「―――っ!」
青年は魔術を詠唱しながら、クロウに銃口を向けた。
「ヴァニティ……」
「まずっ……!」

「バレット!」

ドッカーン!大きな爆発が響いた。
『…こちらオーディーン。円卓の騎士達より先に、ジムを保護せよ』
「りょーかい」
っと。青年はそう言いながら、倒れたクロウを見た。
「お宝、見つけちゃったしな」
青年――ブレイブはそう言いながら、舌を出した。

title:空想アリア
BACK
×
「#切ない」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -