「…では、このウィリアム・シェイクスピアは何を執筆したと言うのは、皆さんご存知ですよね。彼は世界的に有名な『ロミオとジュリエット』、『ハムレット』を…ん?」
んごー。と授業中に寝る。其れが日常だ。
「十代…」
今日も寝ている事で授業を誤魔化す――そう思われた矢先。
「遊城十代君!」
スコーン!と甲高い音が響いた。

「全く君は…」
右京先生はそう言い、クドクドと自分を説教していた。
「うへー、俺寝ていたのに…」
「先生の目は誤魔化されませんよ。君はもう少し授業に積極的に参加するんだ…」
クドクドと説教されながらも、授業が終わるチャイムが鳴った。

「あー、今日も帰ったらネット繋がんねーと!」
十代はそう言い、欠伸をしながら帰っていた。
遊城十代。テック学園高等部一年生。昔から電脳世界でアバターを戦わせるゲーム『デュエルアバター』をしていた。
因みに大の授業嫌いである。そしてエビフライが大好きな青年である。
「十代さん!」
若い女の子が校門から駆け出して来るのが分かる。彼女は十代に話し掛けた。
「遊馬を見ませんでしたか?」
「え、遊馬?見ていなかったけど?」
「全くもう…」と女の子はそう言い、駆け出して行った。
「小鳥…何かあったのかな?」
観月小鳥。テック学園中等部の生徒である――さっきの彼が言う遊馬は彼女のクラスメイトである。
十代は気にせずに学生寮へ帰って行った。

「ただいまー」
おんぼろアパートの学生寮であるが、其処に居たのは羽をしていた不思議な生物だった。
「クリクリ〜」
「おっ、俺の帰りを待っていたのか。偉いぞ」
不思議な生物――ハネクリボーは十代の先輩が彼にプレゼントした電脳精霊である。羽を持っているクリボー(一般的にはクリボーはペットとして人気が有るのだが)でこのクリボーは特別である。
「今日もネット繋ぐか…」
バイザー型デバイスを頭につけ、ARビジョンへと変換された。

――其処は電脳世界。電脳世界に直接移行する事が出来る。
インターネットは電脳世界へと直接移行する事が出来、生身の体が電脳世界へ行っているように見える――脳が電脳世界へとシンクロしてる為である。
電脳世界のサーバー『デュエルアバター』エリアである。
「よっ!十代!」
「おっ、ヨハン!」
十代とヨハンは、出会った先に握手をした。ヨハン・アンデルセンは十代の親友である。同じく電脳精霊の宝玉獣をパートナーとしている。ヨハンの肩に乗っているルビー・カーバンクルが証拠である。
「♪」
「ルビーがお前を待っていたって言っていたんだ」
「じゃあ早速デュエルアバターに挑戦しようぜ!どっちが多く勝っているか競争だ!」
「ああ!」
十代とヨハンはそう言い、ワープエリアに行った。

title:空想アリア
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