俺が先輩を知ったのは2年の時。
確か一番最初に先輩に近付いたのは兵助、次が三郎でその次が雷蔵とはっちゃんだって言っていた。だから5人の中で俺が一番最後。ちょっと悔しい、俺が初めて先輩と話したのはその5日後で。みんなとの間に壁あった気がする。



でも今は違う
俺と先輩が話した回数だとか
俺と先輩の目があった回数だとか
俺と先輩が手を繋いだ回数だとか
俺と先輩が抱き合った回数だとか
俺と先輩が口吸いした回数だとか
俺と先輩が愛し合った回数だとか

全部全部、みんなより多い。
それに…。


「勘右衛門、」
「なーになまえ先輩?」
「ん、何でもない」
「えー気になるー何なに?」
「…、」
「ほら、言ってみて、大丈夫だから」
「私を、」
「うん」
「置いてかないで、くれ」
「置いてかないよ。」
「本当に、」
「ホント。だって俺先輩の事愛してるから」
「、」
「ね、先輩」
「んぅっ」

手を絡めてそのまま口づける。
あまい。あまーい。俺と先輩の日常行為。
だってみんな天女様天女様って言うばっかりで先輩の事なんか忘れてるんだもん。だから俺が独り占めしちゃってもいいよね?知り合ったのも一緒に居た時間も最初こそ一番少なかった俺だけど、みんながあんなわけの分かんない女の所に行ってくれたおかげでそれは逆転した。天女騒ぎのお陰で授業は半分以上中止されてるから先輩と2人の時間は増えたしその辺は天女さんには感謝するかな。何より先輩が俺を頼ってくれるようになってくれたのが一番嬉しい。

「ねぇせんぱい、」


君は何も考えなくていい



だから
俺だけを見ててよ



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